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お前の気持ちが重たくて俺はお前から逃げ出したんだ。
お前の
俺を見つけるとこの世の喜びのように微笑む口元
俺が寒いと言えば暖めようとそっと握ってきた手
俺がぐだぐだと垂れ流す愚痴に無言で相槌を打つ首
俺が電話でツマラナイと一言吐けば駆け付ける足
俺がぶらぶらと消えてしまっても必ず見つけ出す眼
お前を好きではないの知っているから俺を好きとは言わない唇
全部…全部お前のその優しさが俺には重たくて
俺はお前から逃げ出した。
なのにお前は
俺が死にたいと呟けば
一緒に死のうと言って
俺の事嫌いって言ってと言ったら
愛してると言った。
だから
じゃあ愛してるなら殺してみろよって言ったら
お前は泣きそうな顔で俺の首に手をかけた。
本当は俺はお前から逃げ出したのではなくて
気持ちを受け止められない自分から逃げ出しました。
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