おかえり、(甘)








三成が戦から戻ってきた、と
女中さんが言っているのを聞いて
私は自室を飛び出し城門へ向かった

今回たまたま体調が悪く
戦に出られなかった私は
皆の帰還を今か今かと待っていたのだ


「お帰り!」

手拭いでゴシゴシと
血を落としている三成に
息を切らしながら近づいて行くと
私に気付いた三成が
不機嫌そうに言葉を発した

「姫、貴様、具合はどうした」

「すっかり治りましたよー」

その場でくるりと一回転し、
両腕を広げてやれば
三成はフンと鼻を鳴らし
再び血を拭い始めた

他人の何倍もの血を浴びて
戦場から帰ってくる三成は、
軽く血を落とすだけでも
それはそれは一苦労だ

手伝おうかと申し出てみるも
案の定、断られてしまった

私は仕方なく
血を拭っている三成を
しばらく眺めることにした


「三成」

「何だ」

「怪我してない?」

「しているわけがないだろう」


確かにしているわけがないか、
と納得して笑った

ふと辺りを見回してみると
三成と同じ様に城門で
血を拭っていた兵士達は
皆いつの間にか
城内へと消えていた


「三成」

「何だ」

そっと近付いて耳元で一言
愛してる、と囁くと
彼は相変わらず血を拭いながら
私の言葉を鼻で笑った

「陳腐な物言いだ」

だが、と
三成は一度言葉を切り、
そして続けた

「私もその他の言葉が思い浮かばん」


そう言った三成の顔は
ほとんど見えなかったが、
強気な言葉の割には
照れているらしく、
耳がほんのりと
赤くなっているのが見えた



おかえり、愛しい人


                   
此子様


どうもどうも 音無ですよぃ!
相互記念ということで
書かせて頂きました(^^)

ん?甘さがたりないって?
ちょっと待ってて下さいね
今すぐスライディング土下座するんで

ん?グダグダだって?
ちょっと待ってて下さいね
全力で文才探してくるんで

ああああ怒らないで下さい!
甘いの書くの苦手なんです!
お願いだから殴らないd((ゲフンゲフン

不束者ですがこれからも
よろしくお願い申しあげますm(_ _)m




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