chain...(甘?/病?)
※姫＝地獄の住人
あの時あなたに出逢っていなければ
こんな思いはしなかったのかしら…？
もうどのくらいたったかしら
地獄であなたと私が出逢ってから
昔過ぎて忘れてしまったわ
でも、一つだけ覚えているわ
天は紫に覆われ、蓮を模した
地獄の番人の墓場があるあの場所で
あなたに出逢ったということ
あの頃の私には何も無かったの
でも あなたがいたから…
「コクトー…」
あなたの名を呼んでみる
あの時からいつも私の傍にいてくれたあなた
そのあなたが、今はいない
現世に出かけて行ったの
たったそれだけのことなのに
不安で不安で不安で不安で
不安で不安で不安で不安で
不安で不安で可笑しくなりそう
「姫、帰ったぞぉ」
あなたが私の傍に寄りタダイマと言う
あぁやっと帰ってきてくれた
急いであなたの元へ駆け寄り
飛び付く私
あなたはよろけることもなく
私を抱き留めてくれる
「お帰りなさい、寂しかった」
少しばかり本心を漏らせば
ガキかよまと苦笑し
頭を撫でてくれるあなた
私はあなたがいないとダメみたいね
あぁ、私はあなたに依存してるわ
あなたがいないとダメなの
愛しくて切なくて
嬉しくて悲しくて
こんなキモチ、こんな思いは
初めてなの
私の鎖が繋がっている先は
地獄か、あなたか
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