五月雨の唄

わざわざに翻した傘を、大好きなあの子の瞳にちらつかせて。
降ってきなさる雨粒を、逆さま傘に受け止めて。
そんなちっぽけなことでしか、あの子の気を惹けなかった。
あんなちっぽけなのに、あの子は笑顔で「素敵ね」と。
一緒になって、逆さま傘を並べた。



ざばりとかぶった雨粒たちを、
僕は初恋と名付けた。






不明な単語がありましたら。
単語のみの送信可。
名前、挨拶等は必要ありません。
複数ある場合は「、」で区切ってください。
結果
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -