夏と言えば、かき氷!
「沖田さん、舌真っ赤ですよ」
「げ、マジ!」
ある夏の日、沖田さんはイチゴのかき氷を何故か俺の部屋で食べていた
俺だってやらなきゃいけない仕事があるし、沖田さんだって巡察があるはずなんですが…いつもようにサボっているようだ
「マジです、ほら」
俺は手鏡を差し出す
「…まぁ普通こうなるよな、でもこうしたらお前もお揃いになりまさァ」
言うが早いか、沖田さんは俺に口付けてくる
「おきたさ、ん……んっ」
沖田さんの舌はかき氷を食べていたせいで、ひんやりと冷たい
そんなことにも、自分のなかに沖田さんが居るのだと感じてしまう
「…っあ、ふぁ…っ…ん」
「お前、口弱いよな」
「ちが…ぅん……っ」
実際違わない気がするけど
そんなこと言ったらどこでも弱い
沖田さんに触られている限りしょうがないじゃないか
「……ぷは…っ」
「お前、エロイでさァ」
そういう沖田さんだって相当色っぽい顔してると思う
「舌、出してみな」
素直に舌を出すと
「ほら、お揃いでィ」
なんて得意気に言うものだから
つい笑ってしまう
「なに笑ってんでィ」
「なんでもないですよ」
そういっても笑いを押さえられない、俺だったのだ