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  声に出せば届くのに





沖田さん、
俺は、あなたが好きです。


声に出せば届くのに、この思いは何時になれはあなたの元へ届くのだろう。

「よう、ザキ」
「沖田隊長、またサボりですか?」
「残念。今日は非番でさァ」

おれの思いなんか露知らず、いつもなにかと絡んでくる沖田さん。
それは嬉しいんだ…が、

「ほら膝、」
「またですか?見ての通り俺は仕事中なんですが」
「そんなこと知ってまさァ、嫌がらせなんだ仕事中じゃなきゃ意味ないでさァ」
「許可なんかなくたって、陣取るんでしょう?」
「分かってるじゃねェか」

スキンシップが激しいのだ。膝枕ぐらいならまだいい、抱き付いてきたり布団に入ってきたり…。

ねぇ、沖田さん。
おれの気持ちわかってるんですか?わかってて玩んでるんですか?
ねぇ、沖田さん。
オレはもうどうしようもないくらいあなたが好きなんです。
こんなにも近くに、声に出せば届く距離なのに。
届かないこの思いを抱えているのは辛くて

「(──すきです、沖田さん──)」

この一言が言えたらどんなにいいだろうか。




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久しぶりの更新がこんなんで申し訳ない…。
久しぶり過ぎて酷い。

素敵お題は夢見月より。


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