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  Geschenk.


「おはようございます、リヴァイ先生」
「おはよう、エレン。…調子はどうだ?」
「大丈夫です。安定していると思います。」
「そうか。そろそろ退院しても大丈夫かもな」
「ありがとうございます…。」






オレ、エレン・イェーガーは今、このリヴァイ先生のいる精神病院に入院している。
入院当初、症状は酷かったものの、今はリヴァイ先生のお陰で大分安定してきた。
それは、さっきの先生のことばからもわかり通りなのだが…、今のオレには喜ばしい筈の退院が嬉しくないのだ。
何故なら俺はリヴァイ先生のことがすき…なのだから。
あぁ、もうリヴァイさんと一緒にいられなくなるのか。


「エレン、今日はなにしたい?」
「…散歩に、行きたいです」
「わかった。準備してくるから、朝飯でもくって待ってろ」
「はい。」


この病院では、一人の先生が数人の患者とペアになり一対一で治療していくのが主だ。
そこで主治医の先生と信頼関係を気づくことで、疑心暗鬼や人間不振など様々な症状を和らげている。
今日リヴァイ先生といられるのは、9時から12時と18時から20時だ。





「お前、オレと散歩なんかして楽しいのか?しかも二時間」
「楽しいですよオレは…、リヴァイ先生とすることはなんでも」
「…そうか、ありがとう。」

昼間に町をうろつく俺たちはさぞ不思議なコンビであろう。



そして時刻は11時50分

「ねぇ、リヴァイ先生」
「なんだ」
「オレね、好きな人できたんですけど」
「っ…ほお、病院の奴か?」
「はい、一応。それで、告白…しようと思うんですけど、ダメですかね?」
「なんで俺にそんなこと聞く…止める権利なんかないだろう?」
「そうなんですか?」
「あぁ…好きにするといい」
「ありがとうございます!では、──好きですリヴァイ先生」
「…は?」
「だから、オレの好きな人はリヴァイ先生ですよ」
「…っ」
「先生、真っ赤になって可愛いです。…返事18時の時間の時きかせてくださいね。」





ついに約束の18時となった。
18時からの時間は一緒に部屋で食事を取りながらゆっくり話すことができる。
しかし夕食はほとんど会話もせずに終わってしまった。

「リヴァイ先生」
「なんだ」
「返事…きかせてくれますか?」

そう問うと思い悩むように押し黙ってしまった。

「…せんせ?」
「……俺なりに考えてはみた…嫌いではない、と思う」
「…はい」
「…好きかは、わからない」


そういうリヴァイさんの顔は真っ赤だ
何となくわかる、この人は嘘をついている…と
自信はないけれど

「先生ちゃんとオレをみて、オレの目をみていって」

オレはそっとリヴァイさんの頬に手を添える

「っ…」

ゆっくりとこちらをみたリヴァイさんは真っ赤で、瞳は潤んでいる、今にも泣きそうだ

「もっかいいってください…リヴァイさん」
「っ俺は…」
「目、逸らさないで」
「…っ」
「泣かないで…」
「……好きだ」
「え…?」
「だから、…好きだと言ったんだ…!ずっとずっと前から、俺が好きなのはお前だけだ…」


そんな可愛いこといいながら睨んだってこわくない、寧ろ煽られる

「リヴァイさんリヴァイさん…!ありがとうございます…」

オレはぐいぐいとリヴァイさんを強く抱き締めた

「ね、リヴァイさん…キスしてもいいですか…?」
「…そんなこといちいち聞くな」

嗚呼、こんなにも可愛いくいじらしい人が他にいるだろうか

「ありがとうございます…」

オレはこがれ続けた唇にそっと自分の唇を重ねた

──瞬間

(巨人が、巨人が攻めてくるぞ…!!)(母さん…!)(駆逐してやる…!この世から一匹残らず!)(エレン…!!)

ぽたッ

(全然なってない、)(兵長!兵長!大好き)(エレン愛している)(オレ海がみたいんです…あなたと一緒に)(さようなら、ありがとう…エレン、来世で待ってる。)

ぽたぽたッ

「…エレン?」
「へいちょ…」
「…っ、思い出したのか…?」
「は、い」

思い出した。
一気に膨大な量の記憶が流れ込んできた。
巨大な敵、壁、絶望、光──また絶望。

「…そうか」
「兵長は全部覚えいたんですね」
「あぁ」
「ごめんなさい、ごめんなさい…!」
「なんで謝る、」
「だって、兵長だけにこんな…!」

ぎゅっ
兵長に抱き締めかえされた、理解するのにそう時間はかからなかった。

「わるかったと思うのなら、これから償え、ずっとそばにいろ…」
「はい、はい…!もうはなしません、離れません…!兵長…」
「…なぁエレンよ、その兵長ってのやめろ。俺はもう兵長じゃねぇ」
「すみません、リヴァイさん。」
「それでいい。」
「…っ」

リヴァイさんそこで笑顔は反則です…!
それにしても勇気をもって告白してよかった。
言わなければ一生知らないままだった、わからないままだった。
「なぁ、エレン。」

そういうとリヴァイさんはオレをベッドに押し倒してきた。

「…っ、なんですかリヴァイさん?」
「…抱いてくれないか」
「いいんですか…?」
「あぁお前を感じたい。」
「もう…!どうなっても知りませんよ」

ぐるり。
オレは立ち位置を逆転させる。

「可愛いです…リヴァイさん……」

オレは性急に服を胸元までたくしあげ、その愛らしい突起にしゃぶりつく。

「ぁっ…ん」

片方は舌で転がしながらもう片方は指でグリグリ刺激してやる。

「ん…っ、やぁ…!」
「リヴァイさん、乳首好きですよね、こんなに感じて」
「ちが…ぁん!」

そんなリヴァイさん異変に気づく、

「腰、揺れてる」
「…!!ちが…」
「そんなにここさわって欲しかったんですか?」
「…ぁ、っ…や…んっ!」

服の上から軽く撫でた抱けて可愛らしい声をあげよがっている。
オレは一気に下着まで下ろして直接触れてやると、よりいっそうおおきく可愛らしい声を発し腰を押し付けてくる。

「我慢できないんですか…?」
「…ん、ぁできな…!」
「淫乱ですね。可愛いです。」
「も、後ろさわって…!」

リヴァイさんはそういうと自ら足を開き、腰をあげ蕾を見せつけてくる。

「…っ!ほんとに淫乱ですね」


そう言うとオレはリヴァイさんの先走りを指に絡め指を一本挿入した。

「ぁっ!…ふ」

そのままぐるんと中を一周擦ってやるとまた可愛らしい声が響く。

「あぁ!ん……ぁう、」
「気持ちいいですか、リヴァイさん」
「…いい、いいからぁもっと…!」

オレはもう一本指を挿入し、バラバラに動かしてやる。
その時いいところをかすったようでひときは大きな声が上がった。

「…リヴァイさん、そんな大きい声出すと聞こえちゃいますよ」

耳元で囁いてやればそれだけで、ビクンと跳ねる身体が愛しい。
暫くグチュグチュと溶かしてやる。

「ね、リヴァイさんどうしてほしい?」
「い、れて…っ」
「なにをですか?」
「エレ、ンので…おれのなかグチャグチャにして…!」
「ふふ、素直ですね。」

指をに引き抜き、パクパクと物欲しげな蕾に自らをあてがい一気に貫いた。

「あぁぁあ…んっ!」
「…あれ、リヴァイさんイっちゃったんですか?」
「…やぁ、いわないで…!」
「可愛いです…。も、我慢できないです。動きますね…っ」

そう言うとオレはピストン運動を開始する。
室内には、パンパンッと乾いた音とグチュグチュと水音…、

「あ、ん…っ、ふ、ひぅ…っ!」

そして嬌声、荒い呼吸
今はそのすべてが、頭を麻痺させる媚薬にしかならない。

「あ…っ…!そこばっかり…や…っ!」
「嘘つき…気持ちいいでしょ…?」
「よすぎて、変になるからぁ…っ!」
「いいですよ、変になって」

オレはラストスパートをかけるように激しく動く。

「ああ…ひっ…ん!いく…ぅ…いっちゃ…!」
「いいですよ、一緒にいきましょ…?」

リヴァイさんはコクコク頷いた。それを確認し今までで一番奥まで貫いた。

「あ、ぁぁあ…っ…!」
「…く、っ…!」

オレたちは同時に果てた。

「はぁ、は…ぁ…っ」


まだ荒い呼吸を繰り返しているリヴァイさんの髪を優しくすいてやる。
そのまま、ズズズッとリヴァイさんの中から引き抜く。

「っ…ぁ…」
「大丈夫ですか?」
「あぁ、もう平気だ…ありがとう」
「…あ!リヴァイさん時間!」

時刻はすでに20時を回っている。
急がなければ誰か見に来るかもしれない。

リヴァイさんは素早く身を清め(さすがに中のものはそのままだが)服に袖を通す。
オレは、あまりの俊敏な動きについぼぉっとみつめてしまった。

「エレン、また明日な」
「あ、はい!…じゃなくて、次はオレにさせてくださいね!」
「できるならやってみろよ」

あれは、さっきここでアンアンいっていた人と同一人物なのかと疑いたくなる。

「リヴァイさんと繋がっちゃったな……へへ」

前世では世界の残酷さを知ったけれど、今世では世界の優しさを知った。
だってこんなすてきな贈り物をくれたんですから。



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