小説 | ナノ

  浴衣美人。


※女装注意
※下ネタチック




頃はお祭りが盛んに行われている、夏
この真選組は、祭りで浮き足だった連中や、祭りに乗じて悪さをしようとする輩の取り締まりでおおいそがしである

「山崎!」
「あ、沖田隊長、なんです?」
「祭り、行くぞ」
「……は?」

この忙しい時に何を言うか、
沖田隊長の場合見廻りで…という可能性は低い
まぁ祭りついでの見廻りぐらいはやってくれるかもしれないが

「巡察ついでに、いいじゃねーか」
「副長には?」
「言ってねぇけど、」
「はぁ、副長の許可を得たのなら考えてあげます」
「なんでィ、山崎のくせに」

その物言いはひどいのではないだろうか、
しかしこれで沖田隊長も諦めたことだろう

俺は仕事を再開する─…

30分後ほどすると
ドタドタと廊下を走る
音がする、この足音は…沖田隊長かな…
わ、俺キモい
しかし職業柄仕方ないと納得させる

「山崎…!」
「やっぱり、沖田隊長でしたか」
「ほら、土方のヤローに許可得てきたぞ」

まじか、そんなに祭りにいきたいのか

「よく副長が許しましたね」
「まぁそこは、ねィ」

沖田隊長笑いが黒いですよ

「わかりました、おつきあいさせていただきますよ」
「よし、じゃこれに着替えろ」
「……」

差し出されたのは、
浴衣…だ、女物の

「マジですか?」
「大マジでィ、」
「なんでこんなもの」
「女装すりゃ堂々とできるし、可愛いし」

なにこの人、恥ずかしい

「わかりました、着替えればいいんですね!」

もう半分自棄だ

「じゃあ、5時に神社な」
「はいよ」


なんで仕事以外で女装しなければいけないのだろうか


「沖田さん」

「…おまえ、山崎…か」
「そうですけど」
「…可愛いですぜ、一瞬誰だかわからなかったや」
「ありがとう、ございます…。」

そんな風に誉められると照れ臭い






─…



────……。





とりあえず 遊び尽くした。
俺はもうくたくた
なれない女装であれだけはしゃぎ回れば当然なのだが

「ザキ、あっちで休も」

といって沖田さんは
境内の裏、祭りのざわめきも届かないところへずかずかと歩いていく

「待ってくださいよぅ」

俺も慌ててあとを追う

「なぁ、山崎」
「なんです?」
「ずっと気になってたんだけどよぉ」
「はい」
「した……はいてるのかィ?」

した?下着ってこと?

「なんでそんなこと聞くんですか?」
「だから気になったから」

普通そんなとこ気にならないと思うんですけど

「ま、別に教えてくれないならいいけど、───自分で確かめるから」
「──え?」

そういうと、沖田さんは俺の浴衣に手を伸ばす
ってちょっと!

「ダメですって、沖田さん!」

俺の制止も聞かず沖田さんの手が浴衣のなかに侵入してくる

「んっ…ぁ…」
「ダメって言うわりには、楽しそうですけどねィ」

もう恥ずかしい
沖田さんが触れるだけで
身体中の神経が集中してしまうのがわかる

「下着、はいてないんですねィ」

気がつくと沖田さんは笑いながらそんな事を言っていた
もう既に沖田さんのてが俺の下半身に伸びていたのである

「やっぱり浴衣の下ははかないもんなんですかィ?」
「だって、さすがに女物の下着をつける勇気はありませんし…だからといって男物はいてるのもちょっと…」

あれ、沖田さんが呆けてる

「そんな理由なんですかィ」
「そうですけど…」
「なんだ、誘ってるのかと思いやした」

何て事を言い出すんだ
そんなことするはずないではないか

「まぁザキにその気はなくとも、俺は誘ってると解釈しやしたから」
「…え」
「というわけで、覚悟しなせィ」




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