「サーブはやるよ」
そう言い構えた跡部。
俺は…うん。ぶっちゃけイラッっとしました。
ぶちのめすと脳内審議で満場一致出ましたー。手加減なんかしてやりません。
よく漫画とかでは出し惜しみして最後に必殺技出したりするのが多いよねー。そんな甘っちょろいことしてやんねぇけど。最初から全開で逝きますが何か?あ、間違った。行きますが何か?あれ、いくって漢字これで良かったっけ←
そんなことを脳内で思い浮かべながらえいっ☆とサーブを打つ。声からしたらメチャクチャ巫山戯てるが、そのサーブは真っ直ぐ跡部の股下を通り抜けた。
多分、平部員の奴らからしたら見えないくらいのスピードだと思う。
にぃ、と口元を歪ませ、クス…と笑う俺は随分性格が悪いのだろう。
『――――どうかした?
そんな速くしたつもり、無かったんだけどなぁ…』
シン…と静まりかえったコートに、俺の声が響き渡った。
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