Garden


天かける薄明


夜が明ける空の光を、また、夜に沈む空の光を、
拾って混ぜて、液体の形に収めた。
硝子のインクポットの中で揺れるそれは、
ゆらりと様々な空の色が混ざり、
しかし、決してその美しさを損なわない。
暗闇に置けば淡い光を帯びていることがわかるだろう。

"夜を飲む空のひかりは、静かで美しく、残酷なようだ。
だがそのひかりもまた、やがて夜に飲まれるのだ。"
――書籍『風が語る夜明けの定義』より

これは「終わり」と「始まり」の欠片。
風・光属性の加護を持ち、
素材として使うことができそうだ。


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テーマ「人外ファンタジー」
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