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aot/ミカサ(百合)

※大捏造※
《中編》主に女子がヤンデレな件
そしてミカサが偽物な件

悲恋だし死ネタだし色々酷い


【設定】
ナマエ→ミカサ→エレン
ミカサがガチで好きすぎるけど、彼女はエレンを好きなことを知ってる。そして誰も向けられたベクトルに気付いてない。せめてミカサとエレンがくっついてほしいから頑張るお話。

ちなみにエレンは恋愛的に誰も好きではない駆逐系少年。むしろ一方通行の意味ではエレン→巨人じゃねえのレベルの執着ではなかろうか。
誰も幸せになれない。

エレンが巨人になる前後の話



【ネタ】
「ねえイエーガー、巨人以外にもっと見るべき対象があるでしょ」
「…飯…?お前サシャに影響されたのか?」
「(死ね…いやでもコイツが死んだらミカサが悲しむ…でもやっぱ気に食わん)違う…」
「貴女、エレンに要らないこと吹き込まないで」
「ミカサ、違うの、私、エレンに振り向いてほしくて、巨人ばかり見るなんて、ミカサも嫌でしょ?」
「…!!エレンを悪く言うことは、私が許さない」

なんか誤解生じるとか。
「ミカサも」って言うのは、エレンがミカサに振り向かないと貴女が苦しむ、だから私もエレンがミカサを見ればいいって意味。

ミカサ的にはエレンを狙ってる女狐に見えてる。エレン的には何の話してんの女子、巨人駆逐の何が悪い、みたいな。視点が全く違うね。



ミカサが世話焼きという話題について「俺は世話しろとか言ってねえし、世話焼かれるほどガキじゃねえ!」とあしらったエレンにナマエが反論、口喧嘩。

「ミカサの心配も知らないで、よくそんな好意をあしらえる!?」
「勝手な心配なんて迷惑なだけだ!」

ミカサの心配を羨んでいるのに、否定するエレンの言葉にカッときて頬ビンタ。そのシーンだけミカサに目撃され、ついに彼女に敵と思われて対立。不憫。



アルミンが一部始終を見ていたため話の仲介に入るも、ミカサ、話聞かず。ナマエはショックで塞ぎ込む。そして決別のままトロスト区侵略の回。そこで戦死。奪還作戦成功後、ナマエの死を知るミカサ。

「貴女も、実力者だったのに。でもあっさりやられてしまった…エレンばかり見ているから」

(彼の死への動揺で我を失った、私が言えたことじゃないけど…)



ミカサとアルミンの心配を身をもって有難いものだと気付いたエレン。以前、ミカサを疎ましく思いナマエにぶたれたことを語る。

「やっと気付いたの、エレン?ナマエはいつもエレンとミカサの心配をしてたのに」
「…ああ。アイツはきっと、誰よりも人の好意に敏感だったんだろうな。こんな時代だからこそ…」
「(彼女は、私のためにエレンを叩いた…?)」



誤解が解け、ナマエの本当の好意に勘づく。さらに、こっそりとミカサに告げられた、全てを知っていたアルミンの発言。

「ナマエの愛情表現って遠回しだったからわかりにくかったよね。それに、恋愛は必要視されない上に、同性への想いだったからナマエは自重してた。むしろ、ミカサとエレンの仲を応援してたしね」

僕、相談受けてたんだ。



「同じ目標を掲げた同期。貴女の実力は認めてた。確かに強かった。エレンばかりを見ていたから、貴女が嫌いだった。でも…」

貴女は、エレンを通して私を見ていた。全部、私のためだった。

「もう、謝ることもできないけど…」

ごめん。



この言葉が届けばいい。

もし私が貴女と同じ境遇なら、エレンと決別したまま死を迎えるなら、嫌われたまま死ぬなら。

そんなに堪えることなんてない。耐えられない。実際、彼の死に動揺した。

彼女はどんな気持ちで最期を向かえたのだろう。あんなに嫌い傷付けた私を、なぜ好きなままでいてくれたのだろう。好かれる資格など、そもそもなかったのに。今も、ないのに。



そんな私を、いつも応援してくれていたの?自分を殺して、私を庇ってくれたの?どうして?
答えは見つからない、見つけられない。答えてくれる貴女はもういない。

そしてきっと、聞いたところで貴女は答えてくれない。



思い過ごしかもしれないけど、でもこの予想は当たるはず。

もし生き延びていたとしても、これまでのように独りひっそりと想い続けて、誰にもその想いを悟らせないまま、私に嫌われたままいるのでしょうね。
いくら私のためとはいえ、貴女がエレンを見続けている限り、私は貴女を嫌い続けていたから。

なんて可哀想な人。
最期まで報われないことは、変わらないのね。
きっとそれすらも知っていたのね。



「どうして、死んでしまったの」



頬に、生暖かい違和感を感じた。貴女も、こんな気持ちだったのね。

貴女のそれとは違うけれど、私のそれはエレンに向いているけれど。多分、心から嫌うことはできていなかった。好きでもなく、嫌うこともできなかった。ごめんなさい。

さようなら、ナマエ。
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