(学パロ)
(のあさまへ、相互お礼文です!)

(さっきの続きです。R注意!)













頭の下に左手を差し入れて、右手は痩せた身体をこれでもかと抱きしめて。トラファルガーの薄い唇を味わった。
固く閉じられた両の目に少し笑って、何度も何度も。怯えたように逃げる舌をきつく吸い上げて離さない。
ようやく離した唇からは唾液の糸がつうと伸びて、それを舐め取ると赤い頬がまた色濃くなった気がした。


「ほら、釦外して見せてくれよ。お前の身体」
「……っ電気、消さねえの?」
「消したらお前が見えなくなるだろ」


なんでもしてくれるんじゃねえのと言って、トラファルガーの手をシャツの釦まで持っていってやると、その言葉は効果絶大だったらしく、
一瞬ためらった後におずおずと自分で釦を外し始めた。その細い指先が震えて動くのをじっと観察する。
俺に見つめられているのが羞恥を煽るのだろう。そう小さくもない釦がすべて外れるのには少し時間がかかった。
前を開けよと言うと、また泣き出しそうな顔をされたが、逆らわれはしなかった。
シャツに手をかけて肩からすべり落とすと、予想通りの痩せた身体が目の前に現れた。自然と喉が鳴る。
もう一度唇にキスをして、褐色の肌に自分の唇を這わせた。触れるたびに、トラファルガーの口から吐息が漏れる。
肌色の乳首を口に含んで舌先で弄ってやれば、吐息は啼き声に変わった。
もっとその声を出させたくて、もう片方を手で嬲る。指先でつまんで引っ掻けば、耐え切れないといった風に腰が揺れた。
ふと、声が聞こえなくなったのを訝しんで顔を覗き込めば、相変わらず顔を真っ赤にしたトラファルガーが、必死に唇を噛んでいた。
その必死な表情はいいんだけどな。声が聞こえないのは面白くない。


「なにしてんだ。声、出せよ」
「や…ぁ…!だ、って、はずかし…っひ!」
「やじゃねえだろ?それとも、嫌ならやめるか?」
「んぅぁ!あ…や、…」
「俺はやめてもいいんだけどなあ?」
「ぁ、ん!や、めないっつ……!!で…」
「じゃあ、ちゃんと声出して感じてろ。気持ちよすぎてたまんねえって」
「……ひぅ!あっ、ぁん……ユースタス、やぁ…」


とろりと蕩けた藍色の瞳が俺を映す。ちくしょう、可愛いじゃねえか。そんな顔をされるとこっちがたまらなくなる。
早くもっとこの顔がぐちゃぐちゃに乱れるところを見てみたい。
揺れる腰を引き寄せて、片手をズボンの中に差し入れる。
下着の中のものはすでに大きくなっていて、ゆっくり上下してやると、先端からじわりと先走りが零れ出た。
そのまま緩急をつけて触ってやる。時折先の方の孔を引っ掻くと、どろりとした液体が流れ出た。それはたちまち俺の掌を濡らして。
ぐりぐりと弄ってやれば、面白いくらいに身体がはねた。


「なあ、すげえぐちょぐちょなってんだけど。ここ」
「ひぅ!やあぁぁっ、あぁ!なん、か、へん…」
「こんなに濡らしてもうこれ使いモンになんねえな。ちょっと触られただけでそんな感じてんの?変態」
「ぁん!だ、て、お前がっ…さわる、からっつあ!」
「ふうん、俺の所為か?じゃあ、自分でやれよ」


俺のジャージをつかんだままのトラファルガーの手をズボンの中に導いた。握られたままの手を開かせて、自身のものをつかませる。
つかんだ手を離せないように、俺の手も添えて。はやくしろよと言ってやると、トラファルガーの目尻に涙がたまった。


「ほら、自分でいいとこ触れよ」
「っつ、ぅ…あ…、や」
「それとも、俺に見られてるだけで感じてんの?さっきから出っ放しだもんな」
「やあっ!ちが…、そ、じゃな…」
「なにが違うんだよ。俺に見られながら自分ですんの、そんなにいいか?」


淫乱だ、と耳元で囁いてやれば、とうとう藍色の瞳から涙が零れ落ちた。
ぽろぽろと零れ落ちるそれを舐めてやれば肩に腕が回ってきて、ぎゅうと抱きつかれる。


「な、あ…こんな、俺、きらい?」


小さな声。そのあいだも涙は止まらなくて、俺の首筋を伝って流れてきた。
肩に回るトラファルガーの腕の力はどんどん強くなって、まるで全身で嫌いにならないでと言われているような気がした。
また、だ。俺の心臓がうるさく音を立てる。
最初はそんなつもりなかったのに。いつしか目の前のこいつのことが、愛おしくてたまらなくなっていた。
嵌められたのは俺のほうじゃねえのか。
とめどなく流れる涙を拭いてやろうと、そっと両手でトラファルガーの顔を包み込んでこちらを向かせる。


「きらい、じゃねえよ。好きだって言ったろ?」
「…ぅ、ひっく、ほんとに?」
「ほんとだ。信じろよ」


せっかく拭った涙はまだまだ零れ続けて。痩せた身体を今度は俺のほうから抱きしめてやれば、前が擦れたのかトラファルガーが小さく啼いた。
続けていいかと耳元で問えば、こくりと頷く形で肩に埋められた頭が揺れた。
そのまま床へとトラファルガーの身体を押し倒して、下着ごとズボンを引き抜く。不安げな顔を一つするりと撫でて、空いている手で奥を探った。
唾液を絡めて抜き差しを繰り返す。トラファルガー自身からとろとろと流れる白濁も手伝って、そこはすぐに二本目の指も飲み込んだ。
円を描くように内側を撫でて奥を引っ掻いてやれば、苦痛に歪んだ顔がだんだんと快楽に染まる。
指を三本に増やしたころには、きつく硬かったそこも熱く蕩けてぐちゅりと卑猥な音を立てた。


「は…すっげ、えろいな。お前」
「っ、ふぁあ、ん!な、か、あつ、い!ゃん!」


そろそろいいかと指を引き抜けば、それにすら感じるのか身体が大きく跳ねた。細い足を抱えて自身を入口にあてがう。
トラファルガー、と名前を呼んでやれば、涙に濡れた目で微笑まれた。
本当にこいつはタチが悪い。せっかく優しくしてやろうと思ったのに、そんな風にされると自信がなくなる。
ゆっくりと自身を埋め込むと、予想以上にその中は熱くて狭くて、気持ちよかった。
細い足を腹につきそうなくらい抱え上げて、もっと奥へ。もっともっと。
行き場のないトラファルガーの腕を背中に回させて、俺の腕がトラファルガーを抱きしめて。
もうどこが唇だか分からないくらいに口付けを繰り返して、何度も何度もその身体を揺さぶって。
藍色の瞳から零れる涙は、しばらくの間止まることはなかった。



やるだけやって、床に倒れこんで数分。トラファルガーを抱き込んでその髪の毛をゆっくりと撫でた。
涙はようやく止まったらしく、泣き腫らした目でトラファルガーが腕の中からこちらを見た。
熱を持った目尻に口付けを落とすと、幸せそうに微笑まれた。ちくしょう。ほんとにこんなつもりじゃなかったのに。


「……俺、お前に嵌っちまったかも」
「ユースタス屋?」
「もう離してやんねえからな」


不思議そうな顔のトラファルガーに口付けをもう一度。離してやらないの言葉通り、息が出来なくなるくらい抱きしめた。





俺の色に染めてしまえ




戻る
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -