(現パロ)

(付き合って間もないころの二人の話です)



一緒に暮らし始めてわかったこと。

一つ目。
ユースタス屋は料理ができない。というかやったことがあまりないみたいだ。
カクテルなんかはあんなに手際よく作れるのに、なんだか意外だった。

二つ目。
年上の癖に甘えたがり。すぐにくっつきたがるし、何かにつけて抱きしめられたり手を繋がれたり。
俺が嫌がるからやってるのかと思いきや、平常心を装っても全く変わらない。しかも、それを俺に邪魔だと思わせないあたりが上手いと思う。


目下の問題は二つ目だ。
いや、あいつに甘えられるのは嫌いじゃないし、最初はなんだか恥ずかしくてくすぐったかったけど。
そうじゃなくて、ここの所俺がずっと引っかかってるのは、そうやって俺に構いたがるくせにそれ以上は何もしてこないってこと。
キス…くらいはしてくるけれど、それで終わり。夜だって寝るのは別々。俺がベッドで寝て、ユースタス屋は床に布団を敷いて寝る。
曲がりなりにも、俺たちは恋人同士ってヤツになって同棲までしてるんだから、一緒に寝るくらいはアリだと思う。
でもズバリそれを指摘するのは言いづらくて、遠まわしに言ってみれば、ベッドがシングルだからと見事に的外れな答えが返ってきた。
かわされてるんだろうか。いや、でもこういう関係になろうって切り出したのはもともとあいつだし。


最初の一週間は一緒にいられるのがうれしかった。
二週間目で少し不安になって、三週間目に突入。
いろいろやってみたけれど成果無し。
ユースタス屋の帰ってくるのを待って、風呂の前までくっついて行ってみたり、ベッドの中から呼んでみたり。
問題が問題なだけにストレートには言い辛い。


だって、そんなの俺ががっついてるみたいでなんだか面白くない。
ユースタス屋は、これでいいんだろうか。
それだけで平気なのか。

正直な話、俺はちょっと


足りない。






いつもどおり、のすこしまえ




続きます 

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