(現パロ)
(R15くらい?ちょっと注意)
君の知らない君のこと。俺だけが知ってればいい。
絶対誰にも教えない。
たまに朝早く目が覚めるときがある。もちろんユースタス屋はまだ寝ていて、カーテン越しの朝の光もまだ弱い。
ベッドサイドに置いてある時計とカレンダーを確認して、寝坊してもいい日、つまりどっちかが休みだとか、そういう日の場合だけ、これは適応される。
俺しか知らない秘密のこと。
寝坊させたらユースタス屋は怒るから、してもいい日だけ。
ユースタス屋の背中に抱きついて、そっと耳朶にキスをする。
そうやって何回か名前を呼んでると、その内眠たそうに目を擦りながらユースタス屋がこちらを向く。
「おはよう」
「…んあよう」
舌っ足らずな口調でのおはよう。続けて目元にも口付けると、ユースタス屋がくしゃくしゃっと笑う。
寝ぼけてなきゃ絶対に見れない顔。瞳の色も柔らかくてとろりとしていて眠たげだ。
もっとその顔が見たくて顔中にキスを落とす。くすぐったげに身を捩って、ユースタス屋がまた笑う。
俺の唇はどんどん下へと下りていって、白い胸へとたどり着く。
たいてい前の日の晩に抱き合った後だから、ユースタス屋の身体は何もまとっていないまま。俺に取っては好都合なことに。
右胸の真ん中にある薄桃色の突起を舌先で舐める。女のと違って何のためについてんのか分かんねえ部分だけど、ユースタス屋のってだけで興奮してくるから不思議だ。
ふにふにと柔らかなそれを優しく食んでそっと吸って。左のは指先でそっと揉んでると、柔らかかったそこが芯を持ち始めてユースタス屋から甘いため息が漏れてくる。
そう、痛くしないように優しくゆっくり。本当はもっとがつがつユースタス屋を味わうのも好きだけど、今は朝だから。そうするのは夜だけ。
「……ぁん…、ろー…」
「……何?」
「…なんでも、ね……」
ユースタス屋の目元が赤い。無い眉が少し寄せられて、口は緩く閉じられて。これは気持ちいい、の顔。
声を出すときに漏れた喘ぎを俺は聞き逃さなかった。夜だと絶対出さない声。
ユースタス屋はセックスのときに声を出さない。
俺がどんなにひどくしようが優しくしようが絶対に。男の声なんて聞きたいもんじゃないから、って。
前にいっぺんどうしても聞きたくてすごく苛めたら、ユースタス屋の唇から血が流れた。表情もひどく辛そうで、ぜんぜんだめだった。何より俺が気持ちよくなかった。
だから、それ以来無理に聞こうとはしていない。
俺はユースタス屋の声なら聞きたいのに。
でも、いつだったか朝寝ぼけたユースタス屋に悪戯してて、たまたま漏れ聞いた声はぜんぜんひどくなくて。むしろ俺の下半身に響いてヤバかった。
それからだろうか、たまに朝早く起きてするようになったのは。
あんまり頻繁にやるとユースタス屋にばれるから、ほんのたまにしかできないけれど。
そうして分かったこと。ユースタス屋は優しくされんのが好き。
優しく優しくゆっくりした方が、俺の望む声が聞ける。
と言ってもその声は控えめなんだけど。やっぱりどこかで我慢しているみたいで。
でも今はこれで十分だ。朝しか聞けないユースタス屋の色っぽい声。
散々乳首を舐めまわしてから下肢に手を伸ばす。ユースタス屋のそこは緩く立ち上がりかけていて、手のひらで包んでやわやわと揉んだ。先端からとろりと先走りが流れてくる。
「な、もう勃ってんな」
「あさは、だれでもそうだろ……」
「ん、俺のも」
「ん……ン……」
すでに結構張り詰めた俺のと一緒にして上下に擦る。優しくだけどどんどん動きを速くして。
ユースタス屋の身体が揺れるからできるかぎり肌を寄せてやると、時々乳首が擦れるのが気持ちいいのか、耳元に甘い吐息が微かにかかる。
ヤバイ、それだけで俺がイキそうなんだけど。
イっちまったらそこで終わりだから、もう少し浸っていたい。でも、快感が俺の中で苦しくらいになってどうしようもなくて仕方なくてイった。
同時にユースタス屋のも引っ掻いて刺激してやると吐き出される白い液体。
くたりと力の抜けた身体を離してやると、ユースタス屋の目はもう閉じられていた。
大丈夫、もう一回寝ても。まだ時間はある。
寝顔にそっとキスしてベッドを抜け出した。ヤった後を拭っておいてやらないと、ユースタス屋が起きたとき面倒だ。
ユースタス屋は俺が朝にこんなことしているのをあまり覚えていないらしく、いつもは出さない声を出したりしてるのも知らない。
別に朝から一回くらいヤるのは問題ないだろうけど、いろいろ覚えててもうやらないとか言われたら事だから、証拠隠滅よろしく俺は後始末をする。
だってまたあの声が聞きたいから。俺しか知らない色っぽい声。
早朝に秘め事
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