(現パロ)
「お前、なにしてんだ」
「内蔵探しゲーム?」
「……なんか、いつも思うけどすっげえグロテスクなゲームっぽいな」
「ユースタス屋の胃は…、ここだ!」
「おい、あんま押すな」
ユースタス屋を後ろから抱きしめると、俺のほうが小柄だから少し重い。
でも、少しでもくっついていたいから、俺からユースタス屋を呼ぶ。肩に顎を乗せて、腕は前に回して、手はユースタス屋の身体を撫でる。
内臓の場所を探り当てて報告する内蔵探しゲーム。これやってると触っててもなにも言われない。
あんまりやらしい触り方すると怒られるからな。
ユースタス屋は寒がりだから、3月だって言うのにまだ分厚いセーターのままだ。まあ、俺がやったやつだから着てくれてるのはうれしいんだけど、今はこの分厚さが邪魔。
直に触れたくなって裾から手を滑り込ませると、上から押さえつけられてしまった。
「つめてっ!お前なあ!この末端冷え性が!」
「ユースタス屋あ、あっためて」
「っつ、あ、動かすな!ちょっとじっとしてろって……」
「お前の手はあったかいな」
手だけじゃない。ユースタス屋はどこもかしこもあったかくて、触れているといい気持ちになる。
俺の手を挟んで擦りあわされる両手。なかなか熱の上がらない俺の指先が、ゆっくりとぬるく熱を持ち始めていく。
もういい?と耳元で聞くと、返事の代わりにため息を吐かれたので、都合よく肯定のしるしと取って手を滑らせた。
ここが胃、肝臓って順番に。この下が肺ーって肋骨を撫で上げると、くすぐったいのかユースタス屋が身を捩る。
おもしろがってわき腹に近いとこばっかり撫でてやると睨まれた。
そのままくすぐり倒してしまってもよかったんだけど、今日はまだ触っていたかったから、胸の真ん中に手を持ってきてここが心臓。
少し左側にあるそれは、規則正しく脈打っていて、俺のより少し速い。ほんの、ほんの少しだけれど。
「ユースタス屋、どきどきしてんな」
「ああ」
「……おっぱい大きいなー」
「おっぱいじゃねえよ。男の胸なんか触って楽しいか?」
「ユースタス屋のは楽しい」
白くて滑らかなそれ。
悪戯に乳首をきゅっと摘んでやると、もう仕舞いだってユースタス屋がこちらを振り返ってあやすようなキス。
もう一度してくれるのを期待して、腕の中のユースタス屋をぎゅっと抱きしめなおした。
膚の手触り
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