(のあさまへ、お誕生日おめでとうございます!)
(学パロ)



俺たちは小さいころからずっと一緒で。家が隣同士で親同士も仲がよかったのがそもそもの始まり。
幼稚園にも手をつないで行ったし、小学校も中学校も、さすがに手は繋がなくなったが、毎日一緒に行った。
どちらかが休むときは必ず見舞いと称して遊びに行ったし、そうでなくても毎日学校が終われば一緒に遊んだ。
兄弟じゃないけれど、一緒にいることは当たり前で、兄弟じゃない分、いつまでだって一緒にいられた。


いつからだろう、あいつに対する想いが特別だって思いはじめたのは。


特別なことならずっとしてきた。二人だけの秘密。
それは傍から見ればそんなにたいしたことじゃないけれど、俺たちにとっては十分特別なことどもで。
たとえば揃えで買った携帯のストラップ。
シルバーのジグソーピースが一つずつ付いていて、お互い合わさるようになっている。
たとえば時々交換するMP3プレイヤー。
俺のがジェットブラックであいつのがディムグレイ。
それぞれお気に入りに曲を入れて交換する。お気に入りの曲の中には、あいつの好きそうな曲、も入ってるのは内緒の話。
たとえばあいつのファーストピアスを選んだのは俺だとか、他にもたくさん数え切れないくらい。
日常になるくらいの"特別"を重ねて今まで一緒に歩いてきた。この関係に何の疑問も感じなかったし、向こうもそうだろう。

ただ、気付いてしまったんだ。
トラファルガーのことが好きだって。



天気のいい日には屋上で昼飯を食う。約束したわけじゃないけれど、高校に入ってからずっと続いているこの習慣。
弁当を食べた後は、昼休みが終わるまで他愛もない話をして。
そんなときにふっと気付いてしまった。
ああ、俺はこいつのことが好きなんだって。
ずっと俺の中にあったのに気づかなかった想い。
気付いてしまえば、それはもうずっと昔からそこにあったかのように、俺の心を支配して。
次の瞬間、トラファルガーにキスをした。
目を閉じる寸前に、驚いたような藍の瞳が目に入ったけれど、気にせずに唇を重ねて。
ガキみたいに触れるだけ。
すぐに離れたけれども、なぜだか拒絶される気はしなかった。
だって、本気で拒絶するなら、そんな風に頬は染まらないだろ?


吐息がかかるくらい近くで好きだと告げて、今度は触れるだけじゃすまない。

なあ、好きなのは俺だけじゃないって、そうだろ?



もう、幼馴染じゃない




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のあちゃん誕生日おめでとう!!
ということで、休止中にもかかわらず贈らせてもらったキドロです^^;
ロー誕さえスルーしたのにwwwwww
いつもかっこいいキッドさまとかわいいローさんをありがとう!
糖蜜ハニーは私の癒しです^^そしていつも仲良くしてくれてありがとう!!
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


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