「この俺とシーザーちゃん。付き合うならどっちぃ?」
いつものようにおちゃらけていうジョセフ、だが心中ではかなり本気。
これで「ジョセフ」と答えたら真剣に告白しようと思うくらいには
シーザーもいつもなら「ふざけたこと言うな」なんて注意するのだが
今回はシーザーも真剣に名前を見つめる。
「うーん…。ジョセフ…」
名前は悩みながらそう答えた。
ジョセフはこれを聞いた瞬間椅子から飛び上がって喜んでいる
そうだ!やっぱり俺だ!!
やっぱり名前の運命の人は俺だったのよーん!
ジョセフはさぁどこのレストランに誘おうか。なんて頭でデートプランを考えている
「いや…でもジョセフってばいつもおふざけだからなぁ
うーん。シーザーさん…かなぁ。」
あぁ、やっぱり!
ふざけたジョセフより女性にスマートな俺こそが相応しい!!
よし、早速明日花束をプレゼントした後高級レストランに連れて行こう
こちらはお決まりのデートプランができている。
ジョセフはショックのあまり椅子から転げ落ちている
「いや、でもシーザーってスケコマシだもんなぁ」
脳内で描いたデートプランが崩れ落ちる。
そんな、本命は名前さ。名前に恋してからは女遊びはもうしていない
なんて頭の中で言い訳しても名前に聞こえるはずもない。
「ま、ジョセフも冗談で言ったみたいだし
“どっちもナシ”ってことで!!」
「…あ、あははー。ナシかぁ〜
まーぁ、別に冗談だったから気にしないけどねーん」
「ま、まったく。ジョセフの冗談には困ったもんだなぁー」
☆
「でもなんでそんな冗談いったの?」
「…べっつにーぃ?」
「はぁ…。いつもの冗談だ、気にするな」