時よ、止まれ。  




貧民街で、死にそうな所を名前に買われた。
俺に綺麗な服をくれて、本を読んでくれて、いい子だねって撫でてくれる
俺は嫌われないように、捨てられないように
言葉遣いも、マナーも、勉強も一生懸命頑張る。

「そんなに頑張らなくてもいいんだよ、
私、そのままのディオが好き」
「…勉強しなくても、マナーを守らなくても
捨てないか?本当に僕を捨てないのか…ッ」
「捨てるわけないじゃない、
こんなにもディオのことが大好きなのに」

そう言って俺を抱きしめる名前
あぁ。安心する、ずっとこうしていたい
ほしい、もっと欲しい。
この綺麗な髪も、柔らかい肌も、キラキラと輝く瞳も
この純粋な愛がもっとほしい。

「…名前は僕のものだ」
「ふふ、じゃあディオも私のものね」

幸せだ、心地いい…
――このまま時が止まってしまえばいい。







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