06  




呆然とする一同の前で奴は笑いながらギャルのバックから出てきた携帯を踏みつぶした
蹴って蹴って蹴って蹴って、蹴りまくった。
奴はその間終始笑っていた。

だが途端に踏むのをやめ、飽きたといって笑うのも収まった。
頭がおかしいのかこいつは…。

その後、ヒロシと名も知らぬ男性が交戦すると思ったが、
男性の見事なナイフさばきにより、ヒロシの髪の毛が刈られた。

するとヒロシとギャル三人は叫びながら逃げていった。
私はヒーロー役をとられたとかなんだこいつ。だとかいうのはもう頭になくて
ただヒロシのあの時の顔が面白くてしょうがなかった。

「っぷ、あっはははは!、竜ヶ峰見たかあの顔!っくくく」

腹を抱えて笑って、腹が捩れるほど笑ったのは久しぶりだった。
一通り笑い終えて名も知らぬ男性のほうを向いてお礼を言った

「妖怪、かまいたち参上」

それを聞いてさらに笑った。


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