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迷い猫(R18)

「気がついたらあの森の中で倒れてた?」

そう問われて、はいと返すことしかできなかった。私にだって理解できないのに他人に分かるはずが無いのだから説明のしようが無かった。しかしこの四代目火影と名乗る波風ミナトという男性は私を疑うことをしなかった。

「ん。君が嘘をついているようには見えないから信じるよ。これでも里の長だ。人を見る目はあると思ってるんでね。…しかし、そうなると住むところが必要だね…。急には準備出来ないからとりあえず俺の家に来たらいい。俺といれば周りに危害を加えられることも無いだろうしね。」
「でも、ご家族は?」
「息子は十六になって一人で暮らしてる。妻は…息子を生んですぐに亡くなったんだ。だから一人だよ。不安?」
「いえ、ありがとうございます」

しばらくしてミナトさんと一緒に帰宅した。独身男性が一人で暮らしているとは思えないほど広くて綺麗な家だった。私には使用されていなかった部屋が与えられた。とてもありがたい。

「とりあえずお風呂にでも行って来なよ。食べる物は準備しておくから。ね?」
「すみません」
「疲れたでしょ。ゆっくりしてくるといい」

ミナトさんに促され、お風呂に向かった。整理整頓されていて綺麗な浴室だった。汚れを洗い流し湯に浸かると一気に緊張がほぐれた。

しかしこの世界は何なんだ。私は夢でも見ているのだろうか…。ミナトさんが居なければきっとあの場所ですぐに殺されていただろう。周りの人達のあの殺気立った眼。今までの生活では考えられなかった恐怖による汗が滲んだ。

−−−ザブン−−−

「ぷはっ!!」

一度頭まで湯に浸かって顔をあげた。考えるよりもまず行動だ。郷に入れば郷に従え。

「あ、しまった。タオルの場所聞くの忘れた…」

よくよく考えれば着替えも無い。

「ミナトさーん!!!」

浴室の扉に体を隠しながらミナトさんを呼んで応答を待つ。暫くすると、なんだい?とミナトさんが顔を覗かせた。

「って!君その格好…!」
「ああごめんなさい、タオルの場所聞くの忘れてしまって、それに着替えも…」

ミナトさんは顔を真っ赤にして私にタオルを差し出した。

「あの、ミナトさん、」
「な、なんでしょう」
「その…大丈夫ですか?」

私が指をさしたのは、立派に膨らんでいるように見える彼の下半身だった。

まるで生娘のような反応をみせるミナトさんに加虐心が働いてしまったのは事実で、少し興奮してしまった。急に知らないところにきてしまって不安だったのも、この時彼と肉体関係を結んでしまった一つの原因だったのかもしれない。

「ミナトさん、」
「いや、あの…名前ちゃん、これ以上近寄られるとマズイ」
「正直に教えてください。どのくらい…シてないですか?」
「…妻が亡くなったあと、ずっと」

なんて一途な人なんだろう。感心したあと妙な虚しさが湧いて出た。そして同時に私を救ってくれたこの人に感謝の気持ちを込めて…奉仕したいとも思った。

私は受け取ったタオルで大まかに体についた水分を拭うと、裸のままミナトさんの背中に抱きついた。

「!」
「ミナトさん、いいこと…しませんか?」

ミナトさんは更に顔を赤くして振り返った。

「冗談だよね…?」
「いいえ、」

ミナトさんの股間を優しく撫でると彼の顔が歪んだ。十六年もの間女性とセックスしていないなんて、童貞も同じだろう。そう思うとなんだか急にミナトさんが可愛らしく見えた。

「舐めてもいいですか?」

答えを聞くより早くミナトさんのズボンと下着を下ろし、いきり立ったおちんちんを口に咥えた。ミナトさんの口から甘い声が漏れ、息が段々と上擦っていく。そんな様子に私自身が興奮していた。

「はぁ…んっ…おおきい…」
「名前、ちゃん…っ!」

彼は抵抗をやめ、私の頭を押さえながら腰を降り出した。それからすぐに一発目の射精が終わり、私は彼の精子を飲み干した。

「ハァハァ…っ…飲んだの?」
「はい…ミナトさんのおちんちん…おっきいんですね…」
「そ、そんなこと…」
「ねえミナトさん、十六年もシてないんだったら…まだまだ出来ますよね?私…なんだかココが疼いちゃって」

私がそういうとミナトさんは私を抱きかかえた。一瞬のうちにベッドに押し倒されていて目を見開くと、これは瞬神の術だよと教えてくれた。

「術?」
「ああ。俺たち忍は術を使う。まさか火影ともあろう俺が初対面の女性とセックスしているなんて…君は妖術使いか何かなの?」
「まさか」
「だよね」

彼は嬉しそうに笑うと私の股に顔を埋めた。

「ハァハァっ…はぅ…んん!」

ピチャピチャ…ジュル……

「君の下の口は大洪水だよ?そんなにセックスが好きなの?」
「ああっ…!きもち、い…!ひゃっ」

舌の次は指が中に入ってきて、ズブズブと私の膣を掻き回した。容赦ない指の動きに段々と絶頂が近づいてくる。

「ミナトさん…っ!ハァハァ!ヤダ!だめ!イきそう…っ!」
「ダメだよ…!もっと良い物あげる!」
「きゃあああ!!!あんッ!おっきい…っ!!ミナトさんの!おちんちんおっきい!!」
「ハァハァっ!!君の中も…っ!最高だよ!」

無我夢中で腰を打ち付けるミナトさんと舌を絡めあって熱烈なキスを交わした。暫くすると中に暖かいものが広がる感覚。ミナトさんの二発目の射精が終わった。

「ハァハァ…ごめん、間に合わなかった…」
「大丈夫、です…今日は安全な日のはずだから…」
「そう…、名前ちゃん…気持ちよかった?」
「はい…最高に…」

ミナトさんのとのセックスは今までのセックスの中で一番気持ちよかった。


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