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つうかあ

僕、志村新八は今、相変わらずの凄まじい光景を目にしている。別に戦闘が起きているわけでも爆撃にあったわけでもなく、日常の光景なのだが、恐らく名前さんの"これ"は誰にも真似できないだろう。

「なあ名前、あのほらこの間言ってた」
「お登勢さんのお知り合いの方の家の?」
「そうそうソレがさ、ついに昨日」
「ああ、お子さんが生まれたんだってね」
「そうなんだよ。でさ、」
「お祝い持って行かなきゃいけないかな、でしょ?私も一応考えてはいるけど」
「どうすっかなあ」

居間で寛ぎながら、掃除中の名前さんに話しかける銀さんなのだが、この二人の会話はいつもこうなのだ。銀さんが話しかけると、最後まで言わなくても名前さんはすべてを瞬時に理解する。はたから見れば一体どんな特殊能力なのかと思うが、これはこの二人にとって何の変哲もない日常だ。

「相変わらず凄いですね、二人の会話」
「「え?何が?」」
「銀さんはもう名前さんが居ないと生きていけないですよね」
「ああ?なんだよ急に」
「そ、そうだよ新八くん!銀さんは私なんかいなくても、」
「いや、いなきゃ困るのは事実だけど」
「銀さんまでそんなこと言っちゃって恥ずかしいからやめてよ!」

これでこの二人付き合ってないって言うんだからおかしな話である。まあ銀さんは絶対名前さんのこと好きだし、名前さんも言わずもがな。二人とも立派なリア充ですよね。爆発しろ。


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