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修学旅行の最中だったと思う。担任の銀八が気怠げに修学旅行っぽい旗を持って引率してて、神楽ちゃんや沖田くんがなんやかんやで喧嘩しながら歩いてて、それを宥める志村くんがいて、遠くで妙ちゃんが近藤くんを殴り飛ばしてて、あちゃーと言いながらそれを眺める私の隣に土方くんがいて。いつも通りの面々に囲まれて楽しい修学旅行を満喫していた筈なのに、どうしてこうなった。

「修学旅行の最中に何故か馬にはねられて転んで気が付いたらここにいましただァ?あ?なめてんのか」
「なめてないなめてない。というか土方くんこそいきなりそんなコスプレでどうしたの?タバコは二十歳になってからでしょう?私達まだ高校生なのに」
「プッ!土方さんが高校生?冗談きついでさァ。あんた死にやす?」
「おおおおお沖田くんこそ冗談きついよ!いつの間にそんな模造刀手に入れてたの!?レプリカにしては完成度高すぎない!?捕まるよ!?」
「模造刀な訳ねェだろ。モノホンでさァ。」
「っていうかさっきから2人とも冗談きつい…そんな冷たい顔しないでよ、ね、土方くん…」
「悪いが俺にはあんたみたいな知り合いはいねーよ」
「いやいや、私の色んな初めて奪っといてそりゃないよ」
「土方さんも隅におけないなープッ」
「ニヤニヤしてんじゃねェェェェ!!!悪いが全く記憶にねェよ!!!」
「ひ、ひどい…!」
「とりあえずここだと色々ややこしいから、って既にややこしいけど・・・総悟とりあえず屯所に連れてけ」
「えー」
「会議室だ。近藤さんと山崎だけ呼んでこい」
「相変わらず人使いあれェや。ほら、きやがれ」
「土方くん!!」

馬にはねられて転んで起きたら真選組の屯所前にいて、鬼のような顔をしたコスプレ土方くん(仮)にとコスプレ沖田くん(仮)に連行されました。


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