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―――パシン!

「奥様…!」

「トシ、やめろ」

土方さんに手をひかれて家に戻ると目を腫らしたお姉ちゃんに頬をぶたれた。土方さんは一瞬止めに入ろうとしたけど義兄さんに止められて私達を見つめている。

「本当のこと言わなかったのは、私に非がある」

「…」

「でも、私は…直接血は繋がってなくても本当の妹だと思ってる。だから言う必要はないと思ってた」

「お姉ちゃん…」

―――ギュッ

「帰って来てくれて良かった…っ」

「お姉ちゃん…うぅっ」

「ごめんね…っ」

「ごめんなさい…っ」

お姉ちゃんと抱き合っていると、別の声が聞こえて振り返ると息を切らした銀時がいた。

「ナマエ…!はぁはぁ…っ」

「なんで…」

「お前が!居なくなったって聞いたからだろうが…!」

「痛っ!なにすんの!」

「お前はお前だろうが!今更んな小っさいこと気にしてんじゃねェよ、」

「銀時…」

「無事で何よりだわ。高杉たちまだ探し回ってるだろうから見つかったって言っとくから。あとで電話かなんかしてやれよ」

「うん、銀時、」

「なんだ?」

「…ありがとう」

「はは、らしくねェ」

私にデコピンを一発かまし、じゃあなと一言告げて銀時は帰って行った。

「えっと…皆さん、心配かけてごめんなさい。私…これからもここに居ていい?」

「当たり前でしょ、私の妹なんだし」

「俺の妹でもあるんだからな」

お姉ちゃんと義兄さんの言葉で再び溢れた涙は土方さんが拭ってくれた。

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