私は性格が悪い。
<リナリーが任務中にミスっちまったみたいで…。責任感じて泣いちゃってんの。ちょっと時間かかりそうだけど、落ち着くまでこっち残るわ。>
コムイさんの元へ連絡が入った。内容は先の通り。任務は終わったみたいだけど、何かあったみたい。その場にいない私にはわからない。
リナリーが落ち込んでいる、そう聞いた時は不安になった。怪我でもしたのか、させちゃったのか。泣いていないか。
けど、やっぱり私にはわからない。
ラビは優しいから。
リナリーについててあげるんだ。
ラビは一緒にいるだけで、心和やかになるから。
目の前で仲間が落ち込んでいたら、どうにか励ましたいのは誰でもそうだと思う。もちろん私だって。
けど…
私はいつラビに会った?
いつが最後?
ラビは本当に私のことが好きですか?
つい口から出そうになる。
ラビはリナリーと一緒にいる時間の方が長い。それは当たり前だ。任務が一緒になれば、1週間一緒に旅をすることだってあるんだから。
もちろん、私だってリーバーさんやタップさん、ジョニーさんたちと一緒にいる時間の方が長い。
仕方ないじゃない。仕事なんだから。
その一言で割り切れたなら、どれだけ楽なんだろう。
「ハルに会いたいから急いで帰るさ!」
そう言ってくれたら、私はどれだけ救われるだろう。
何が理由かなんてわからない。
わからないけど、大好きなリナリーが落ち込んでいると知ってなお、こんな考えが浮かんでしまうなんて。
私のことだけ考えて。
醜い私が大嫌い。
苦しくて苦しくて泣きたくなった。
ごめんなさい、ラビ…リナリー。
私は性格が…悪い。
暗い暗い闇の中
(早く私を照らしてよ)