創作memo | ナノ

 会話文

ジュダス「なあ今日は何の日だか知ってるか?」
アルン「今日? 何か行事でもあったっけ」
ジュダス「もーアルン君恍けないの! 解ってるくせにー」
アルン「いや分からないからね? ちゃんと言いたいこと言えばいいじゃないか」
ジュダス「えー」
アルン「ぶーたれても」
セシリア「あ、ジュダス君。誕生日おめでとー! はい、プレゼント!」
ジュダス「ありがとー!! やっぱりセシリアちゃんは忘れずに用意してくれると思ってたんだよねー。もうかわいいよ撫でちゃいたいよー!!」
セシリア「私も、喜んでもらえて嬉しいよ」
アルン(こいつが誕生日だってこといつ言ったんだ……? というかそんなにセシリアにくっつくな!)
セシリア「アルンどうしたの?」
ジュダス「もしかして俺だけ貰ったことが羨ましいのー? それともセッシ―との触れ合いに嫉妬が」
アルン「後半正解。というわけでジュダス、お前は黙ってそこに直立しなさい。大丈夫、痛いのは一瞬だけだから」
ジュダス「いやいやいやいや!!!! それ完全に死ぬよね?! 俺天に召されちゃうよ!?!? それに俺、死ぬと分かっていてもまだ先よ!!!」
アルン「その運命を早めても誰にも怒られない」
ジュダス「いや怒られるからね? いやよ、どうでもいい理由で死ぬの!」
セシリア「ダメだよアルン。ジュダス君可哀想だよ! 私、アルンの誕生日も祝ってあげるよ」
アルン「え、ほ、本当?」
ジュダス「良かったねーアルン! 見捨てられてなくて!」
アルン(セシリアからもらえるのは嬉しいけど、ジュダスのせいでどうしても一件落着したとは思えないんだけど)
セシリア「ねえ二人とも、そういえばさっきからセナさんの姿が見えないけど」
ジュダス「それ俺も気になってた」
アルン「この宿を取った時に、調理場を借りに行ったみたいだけど」
ジュダス「調理場?」
セシリア「なんで調理場に?」
アルン「俺に聞かれても……」

セナローズ「三人ともお待たせー」
アルン「セナさん、調理場で何してたんですか」
セナローズ「今日がジュダス君の誕生日だってきいたから、お祝いの料理を作ってきたんだ。といっても、普通のシチューとかハンバーグなんだけど」
セシリア「そう言われると、なんだか美味しそうな香りがするね」
ジュダス「あーもう俺腹減ったー! 早く食べさせろって」
セナローズ「はいはい。皆の分はあるからね」

セナローズ「皆、準備できたから食べていいよ」
セシリア「うわあ、美味しそう」
ジュダス「それじゃあ、いっただっきまーす!」
アルン「アナギさんの息子だし、どんなに美味しいんだろうなー」
セナローズ「そのことなんだけどね。父さんとイル、僕が料理を作ろうとするといつも止めに来るんだよね。『お前は絶対に調理するな』って」
アルセシジュダ「「「え」」」
セナローズ「理由も教えてくれないから自分で考えてるんだけど……どうしてかな……?」
アルン(それって……)
セシリア(つまり……)
ジュダス(美味しくないってことだよな……?)
セシリア「で、でもせっかくジュダス君のために作ってくれたわけだし」
アルン「食べないわけにはいかないよな」
ジュダス「とほほー、俺誕生日なのに……(泣」


  ◇

アルセシ時代のセナの年齢は40歳くらいを想定してます。
しかし、一向に料理の腕は上がりませぬ。

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2014/11/08 (19:55)


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