【シンナ】
シンナは、目をそらしな がら最後の嘘をつきました。 それは傷をいやすための嘘でした。
「くだらない毎日なんて 、消えてしまえ」、と。
胸の痛みは消えやしないな。

(シンナ→ヤチヨさん)
ヤチヨへシンナは、少しだけ震える声で最後の嘘をつきました。それは前へ進むための嘘でした。
「君にもらったものは全部返す」、と。
本当の願いは、どうせ叶わないから。

【カナタ】
カナタは、穏やかに微笑んで最後の嘘をつきました。それはどうしようもない嘘でした。
「これ以上関わらないでくれ」、と。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。

(カナタ→シンナ)
シンナへカナタは、無理に笑顔を作って最後の嘘をつきました。それは相手を守るための嘘でした。
「まだ一人で生きていける」、と。
これが本音なら、楽だったのに。

【フィア】
フィアは、さりげなさを装って最後の嘘をつきました。それは本音とは真逆の嘘でした。
「今とても幸せだよ」、と。
本当に、ごめんね。

(フィア→ルカくん)
ルカへフィアは、愚かだなと自分を笑いながら最後の嘘をつきました。それは自分の幸せのための嘘でした。
「絶対にあきらめたりしないよ」、と。
君は何も知らないままでいて。


【ザクリ】
ザクリは、さりげなさを装って最後の嘘をつきました。それは相手の幸福を祈る嘘でした。
「寂しくなんてないよ。大丈夫」、と 。
・・・どうしようもないな。

【ヴィルカス】
ヴィルカスは、無理に笑顔を作って最後の嘘つきました。それは最初で最後の嘘でした。 「世界で一番、大嫌い」、と。
これが本音なら、楽だったのに。

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全員合いすぎて切ないです!!
ルカくんに嘘を付けるはずもないのに、フィアは本音を言わないとか。ベビツカイ根絶に一人で向かおうとして止められて、どうしても行かせてと勝てるはずもない主と勝負する――っていうのを考えましたが、そうする前に悟られますね。
シンナやカナタの嘘はもう似合いすぎて泣きそうでしたよ!!
シンナがヤチヨさんに宛てたやつは恋心を抱いていたからとか。しかし、主従関係にあるので、せめて奪われた色付きを代わりに取り返しに行くのでしょうか。