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そんなこんなでコンビニを出ると……。

「コナンくんに茜さん。買い物ですか?」

「安室さん!コナンくんとデートしてます!」

安室さんと遭遇。
相変わらずイケメンだな、おい!

「浮気はいけませんよ?茜さん」

「コナンくんは別腹です。
あと安室さんも沖矢さん(赤井さん)も。
でも、本命はジンさんなんで」

「今、赤井って言いました?」

いや、安室さんどんな赤井センサーしてるの!?
めっちゃ凶悪な顔になってるよ……。

「い、言ってないです。思っただけです!
あ、安室さん、良かったら工藤邸来ます?」

「あなたはいつも唐突ですね」

「茜さんて、計画性ないよね」

「お黙り。
みんなでこたつでぬくぬくしよーよー」

みかんとアイス買ったわけだし。やっぱり平和がいいよね。

「赤井とジンがいる時点でお断りしたいですが、茜さんからの圧がすごいので、少しだけお邪魔します」

このあと本庁に行かないといけないので、とちょっと苦笑いな安室さん。

「本当ですか!?
やったーー!ありがとうございます!」

「すぐそこに車を停めてあるので一緒に行きましょう」


それから安室さんの車で工藤邸へ帰還した。

安室さんの運転も快適でした。つまりはあっちの方も……いや、何でもないです!

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「ジンさーん、沖矢さーんただいまー」

ん?おかしいなぁ。
いつもなら沖矢さんが、おかえりなさいって来てくれるのに。

コナンくんと顔を見合わせて首を傾げる。

「出掛けたのかな?でも靴あるし……まぁいいや。安室さん上がってください」

安室さんに来客用のスリッパを出す。

「ありがとうございます。ではお邪魔します」

コナンくんと安室さんがリビングに向かい、わたしはキッチンに行ってアイスを冷凍庫にしまってからリビングに行ったけど、先の二人が入り口に突っ立っていた。

「どうしたの?二人とも」

部屋の中を見るとそこには……。

「…………」

「…………」

こたつに突っ伏して眠る沖矢さんと、腰まで入ってゴロンと眠るジンさんの姿があった。

「何て言うかすげーな」

コナンくんがポツリと呟く。

「こたつって鬼をも眠らせる効果があるって聞いたけど、本当だったんだ」

「鬼というか死神ですけどね」

死神はコナンくんじゃないのか?と思うわたし。
口には出さないけど。

「しょうがない。キッチンに行って昨日作ったプリンがあるからそれ食べよ!
二人起こしたら可哀想だから」

「茜さんが作ったんですか?」

「粉のやつですけどねー。お湯と牛乳で作るやつ。
あ、二人に毛布かけてくるので先に行っててください。コナンくん、冷蔵庫に入ってるから出してあげて」

「うん。わかったー」

コナンくんと安室さんの組み合わせって微笑ましいな。

さて、わたしは毛布を持ってきてと。

こたつで眠る二人をまじまじ見つめる。

ぐふふ……。
て沖矢さん寝てるの?
起きてる時と変わらなくない?
でも、寝息みたいなの聞こえるしな。
まぁ風邪引かないでね。

そっと毛布を掛けてあげる。

さて、問題児ジンさん。
ジンさん、そんなだらけた姿晒していいの??

わたし的には萌えるけどさ!ちょっと写メるけどさ!

写メっても起きないって、こたつの威力マジやばくない?

でも、寝てるジンさんも色っぽい……どうしようちゅーしたい。

していいよね?答えは聞いてない!

ジンさんの唇に吸い寄せられる様に近づき、そしてチュッとキスした。

だけど唇を離そうとしたら、頭を押さえられて深くちゅーされた。

「んんっ!……は、ジン、さ、…っん」

「……っは、……」

唇を離されて、ジンさんを見ると

「…………」

え?寝てる?寝てるの?
今のちゅーはなんだったの??え?寝ぼけてた?

うそーん。

とりあえず毛布を掛けて、リビングをあとにした。





キッチンに行ったら火照ったほっぺたを指摘されて、安室さんにリビングでの事を推理されたのはいうまでもない話。

「推理するまでもないですよ。見るからに茜さんのグロスがさっきよりも荒れていたので」

「つまり、今ジンの唇は茜さんのグロスがたっぷりついてるってわけ」

「二人ともデリカシーって言葉知ってる?」





おわり


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bkm

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