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早朝7時30分。

「ここか・・・。」

ウチは並盛中学校の校門の前にいた。


葉月の話しを聞いた後、ウチはある約束をして並盛中学校への転入を決意した。

両親に土下座してまで頼み込んだ。
突然の事だし、何も話さなかったので、父さんはもの凄く反対したが、義母さんが宥めてくれたおかげで週に1回連絡をし、2ヶ月に1回実家に帰るという条件で、並中への転入と一人暮らしを許してもらった。
理解のある両親で本当に良かった。
でもウチ何も話さずに行くことには、少し罪悪感があったが大切な妹の為にと思い、後ろ髪を引かれる思いで家を出た。













あれから1ヶ月。
夏休みが終わり、学生には二学期がきた。



「(早いもんじゃな1ヶ月というのは。)」

深呼吸を1回して校門を見渡す。
始業時刻まで、まだ1時間ほどあるせいか校門に入っていく生徒の数は疎らだった。
その生徒達に混ざり、ウチは職員室に行くために玄関に向かう。
靴を履き替え廊下に出ると、生徒は誰一人おらず、静けさが漂う。

そこにウチの足音だけが響き、この空間に少し心地良さを感じながら職員室の前に来た。


ドアを開け、側にいた先生に話せば担任らしき男に校長室へと連れて行かれた。
校長から軽く校則の説明を受け、ウチのクラスは2-Aだと言われた。

「(好都合じゃな・・・。)」

校長室を出て、担任と一緒にクラスへと歩いて行く。

「(準備は出来てる、後は相手がどう来るかだけ・・・。)」

今から始まるであろうゲームの事を思うと自然にニヤけてしまう。
始業のチャイムに混ざって、ウチは少し笑い声を出した。



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父は再婚しています。

義母はちょっと若いです。
登場予定は今の所無いですが、出るとしても

随分先になりそうです。



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