「いい加減にしやがれこのセーラー野郎!」 「何であんたはそこまで変態なんですか?」 「僕の上司がそんなんじゃ恥ずかしすぎるんですが」 俺の秘書は辛辣だ。 ちょっとセーラー服を購入しただけでこの言われ様。 そりゃね、男がセーラー買うなんて普通じゃないと思うけどさ、好きなんだもん仕方ないじゃん。 なのに君は全然分かってくれなくて。 この前なんかハイソックス履いただけで爪で突き刺されちゃった(まぁセーラー服着る気満々だったんだけど)。 一応俺、みんなが恐れおののく閻魔大王様なんだよ?もっと優しくしてよ! 半ば泣きそうになりながら訴えたら、 「でも大王、こういう僕も好きなんでしょう?」 そう言って意地悪そうに微笑む彼。 くやしい、またやられた。 辛辣で、意地悪で、なのに俺は何でこうも溺れちゃうんだろう。 俯いて黙り込んでたら、「顔真っ赤」って君はまた笑った。 その笑顔で更に顔が熱くなって。 「本当に、ずるい…」 「今更だろ?ほらちゃんと仕事してください、じゃないとおやつ抜きですよ」 「ひどい!」 「頑張ったら甘やかしてあげますから」 「………っ!」 いつだって俺は そんな君に惹かれてるんだ |