Rocky and Funny!! | ナノ






一戦目はお妙さんとゴリ…近藤さん。新八くんはお妙さんを心配して交代しようとしたがお妙さんの目が何かを物語っているのを私と新八くんは察知した。

「『(ヤバイ。あの瞳は…)』」








ドゴッ


私たちの予感は当たった。近藤さんはヘルメットをかぶったにも関わらずお妙さんに全身全霊で頭をヘルメットごと叩かれ、本日二回目の鼻血を吹き出し気絶した。

「局長ォォ!てめェ何しやがんだァ!」








「あ゛〜やんのかコラ」








「「「『すんませんでした』」」」

近藤さんの仇だとお妙さんに殴りかかろうとした真選組だったがお妙さんの瞳孔が開かれた瞳に私たちも含めて皆が土下座した。





「えーと、局長が戦闘不能になったので一戦目は無効試合とさせていただきます。二戦目の人は最低限のルールは守ってください…!!」

審判である山崎さんが言ってるそばから二戦目が始まっていた。そこには沖田さんと神楽ちゃんの素早い叩いてかぶってジャンケンポンが繰り広げられていた。(…ん?神楽ちゃん?)


『ねェ銀ちゃん』
「あ?なんだ」

『代表ってお妙さんと銀ちゃんと私じゃなかった?』

「…まァいいんじゃねー。それよりお前も飲むか?」
『何が…ってやだ銀ちゃん酒くさい!って土方さんも!アンタら何してんの!』
「あん?勝負はもう始まってんだよ」


隣を見れば銀ちゃんと土方さんが片手にお酒を持っていた。しかも何だか二人とも既に酔い始めている。(まさか一戦目始まってからすぐに飲み始めてたんじゃ…)

「おら、なまえも飲め」
『いや土方さん、私未成年ですから』
「オイオイ、役人がうちの可愛いなまえにセクハラしてんじゃねーよ」
『されてないから大丈夫だよ銀ちゃん』
「んだと?てめーこそこっそり猥褻な事してんじゃねーだろーな」
『されてません!何ですか猥褻な事って!』
「るせー。俺のなまえに何しようと勝手だろ」
『ちょっと勝手に銀ちゃんのものにしないでよ!』
「んだと?天パの癖に調子のってんじゃねーぞ」
「やんのか?」
「やってやらァ」
『ちょっと二人とも、』
「よしじゃあ次はテキーラだ」
「上等だ」

『……』



二人は更に酒を飲む手を進めていく。その横では沖田さんと神楽ちゃんが既に道具を使わずに素手で戦っていた。と、思えばまた横では飲み比べをしていた銀ちゃんと土方さんが立ち上がりいきなり刀を抜き「斬って交わしてジャンケンポン」を始めていた。




『…なにこの花見?お祭りですか?銀ちゃんたちに関してはどちらかが最後の花見になる感じですか?』

ついていけない。そう感じた私は新八くんと山崎さんのところへと避難した。






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