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「何勝手ぬかしてんだ」
土方さんと近藤さんの会話を聞いていた銀ちゃんが立ち上がり真選組を睨み見た。それに続いて私たちも立ち上がった。
「俺達をどかしてーならブルドーザー持ってこいよ」
「ハーゲンダッツ1ダース持ってこいよ」
「フライドチキンの皮持ってこいよ」
『…り、りんご持ってこいよ』
「フシュー」
「案外お前ら簡単に動くな。なまえちゃんも無理して考えて言わなくていいよ」
「面白ェ。幕府に逆らうか?」
何やら怪しい雰囲気だ。闘いなら望むところだ。土方さんが刀を抜こうとするのを見て私も木刀に触れた。
「待ちなせェ!」
すると沖田さんがそれを止めた。
「堅気の皆さんがまったりこいてる場でチャンバラたァ、いただけねーや」
『…確かに、危ないですね』
沖田さんの最もな意見に私たちは刀から手を離した。
「ここはひとつ、花見らしく決着つけましょーや」
『あ、いいですね』
「それじゃァ第一回陣地争奪…」
『(…ん?第一回…?)』
「叩いてかぶってジャンケンポン大会ぃぃぃ!!」
「「「『花見関係ねーじゃん!』」」」