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団子屋のバイトを終えて家に帰ろうといつも通る橋を渡っていると新八くんとお妙さんと神楽ちゃんがいた。
『新八くん、お妙さん?』
「あら、なまえちゃん」
「なまえちゃん」
『何してるの?こんなとこで』
「それが……」
新八くんの話によると、最近お妙さんがストーカーにつきまとわれて困っているらしく、それを銀ちゃんに相談したらしい。ストーカーの前でお妙さんが銀ちゃんを彼だと言うと決闘を申し込まれたんだとか。
『はーん、なるほど…』
「ごめんなさいね」
『え?なんでお妙さんが謝るの』
「銀さんを彼だなんて偽って…」
『…いやいやいや。別に私に謝る必要なんてこれっぽっちもないよ』
「でもアナタたちって」
『ナイナイ』
私は真面目な顔で手を横に振った。
「(…銀さんも苦労してるんだなァ)」
『ん?新八くん何か言った?』
「言ってないです」