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ドゴォォン!!
真選組が痺れを切らし、バズーカをぶっ放そうとした瞬間、部屋から銀ちゃんたちが出てきた。
「「!!」」
『銀ちゃん…頭が…!!』
何故か爆発したような髪型の銀ちゃんが勢いよく真選組の間を走っていく。
「止めるならこの爆弾止めてくれェ!爆弾処理班とさか…なんかいるだろオイ!」
「おわァァ!爆弾もってんぞコイツ!」
「ちょっ待てオイぃぃぃ!!」
銀ちゃんが手に爆弾を持ちながら叫ぶと真選組の人達は一気に銀ちゃんから逃げていく。私はその騒ぎに乗じて真選組から離れると銀ちゃんたちの元へと駆け寄った。
『銀ちゃん!何やってんの!』
「なまえ!無事だったのか」
『あ゛あ゛!あと6秒しかないじゃん!』
「げっ!!」
「銀さん窓窓!」
「無理!もう死ぬ!!」
「銀ちゃん歯ァくいしばるネ」
神楽ちゃんが銀ちゃんに傘を思い切り振り回した。銀ちゃんは窓へと突っ込み、窓の外で下へと落ちていく。そんな中、銀ちゃんは必死に爆弾を空へと投げた。
「くそっ…!飛距離が足んねェ!」
『うぉりゃあァァ!!』
「!なまえ!」
銀ちゃんが投げた爆弾は少ししか飛ばなかった。その瞬間、私も外へと飛び出すと木刀を手にとり、爆弾に思い切り打ちつけた。見事に当たった爆弾は建物よりも高く上がり、そのまま大きな爆発音を立てた。