6
「ホラ、今日の昼に話したでしょ。いつもの甘味処が休みでたまたま寄った団子屋に面白い女がいるって」
「…ああ、そういや言ってたな。で、その女がテロリストの一味だったってか?」
「どうやらそうらしいですねィ」
『…?団子屋…?』
一体何話してるんだと聞けば団子屋という単語が耳に入る。真選組だという事にちゃんと顔を見ていなかったがよく見れば何だか見覚えのある顔だった。
『…あっ…ああ今朝の人!』
「今思い出したんですかィ」
「よく見りゃまだ子供じゃねーか。桂とさっきの白髪の男以外も子供だったし、何でテロリストなんかに」
『ちっ…違います。テロリストじゃ…』
「まァ訳は後で聞いてやる」
土方さんと呼ばれた男は聞く耳持たずに銀ちゃん達が逃げたであろう道をスタスタと歩いていく。
「折角仲良くなれそうだったのに、残念ですねィ」
『だからっ…違うんだってェ!』