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「ななななんなんですかあの人ら!?」
逃げまどいながら、次々と降りかかる災難に新八くんはもう混乱していた。
『武装警察「真選組」だよ』
「反乱分子を即時処分する対テロ用特殊部隊だ。厄介なのにつかまったな。どうしますボス?」
「だーれがボスだ!お前が一番厄介なんだよ!!」
「ヅラ、ボスなら私に任せるヨロシ。善行でも悪行でもやるからには大将やるのが私のモットーよ」
『いや桂さんここは私がボスになりますよ。孤児院にいた頃は「ガキ大将なまえ」と呼ばれてましたから』
「オメーらは黙ってろ!!」
「オイ」
銀ちゃんが私たちに気をとられていると突然後ろから声をかけられ、振り向けば一気に刀が襲いかかった。
「ぬを!」
『銀ちゃん!』
「逃げるこたァねーだろ」
「オイオイ、おめーホントに役人か。よく面接通ったな。瞳孔が開いてんぞ」
「人のこと言えた義理かてめー!死んだ魚のよーな瞳ェしやがって」
「いいんだよ。いざという時煌めくから」
「土方さん、危ないですぜ」
銀ちゃんと真選組の一人が言い合っていると別の真選組の男がいきなりバズーカをぶっ飛ばした。
「生きてやすか土方さん」
「バカヤロー!おっ死ぬところだったぜ」
「チッしくじったか」
「しくじったって何だ!オイ!こっち見ろオイ!…で、何だそいつは」
土方さんと呼ばれた男が視線を向けた先には私がいた。バズーカの爆風で私たちは逃げようとしたが、何故か私だけバズーカを放った男に腕を掴まれた。
『あっ揚げたって美味しくないですからァ!』
「なんで揚げる前提?」