Rocky and Funny!! | ナノ






その時、少し先にある空き地から子供達が叫びながら出てくると走り去っていくのが見えた。(確かあの子達って、前に神楽ちゃんと遊んでいたような)見覚えのある子供達に私と新八くんは空き地を覗きに行った。

『あっいたよー!』
「おっホントだ。おーい」

案の定、そこには神楽ちゃんと、何故かおじいさんがいた。皆も私に追いつくと空き地にいた神楽ちゃんの元へと向かった。



「あ〜缶蹴り?」



私達が神楽ちゃんにご飯へ行こうと誘うと、神楽ちゃんはおじいさんとの事の経緯を説明し始めた。

「ウン。あのジジイが皆でやろうって!やろうヨ」
「何言ってんのお前、知らねーおっさんと遊ぶなって脇が酸っぱくなる程言ったろ。バカかお前、攫われてーのか?」
『そうだよ神楽ちゃん』
「おっさんじゃない。ジジイじゃ、エエじゃろ?」
「『黙れ。男はみんな獣だ』ホラ、もう行くぞ。知らねージジイより知ってるババアだ。なんか焼肉食わせてくれるらしいぞ、珍しく」
『珍しくは余計だよ』
「これからの時代、ジジイよりババアだ。スゲーぞこのババアは。【苦しい時、そんな時頼りになる、ババア】略して…」
「クソババアじゃねーか!コノヤロー!」
『ハッうまい…!』
「うまくねーよ!!」




「おーい、俺が鬼やってやるからやろーぜ。缶蹴ってくれよ、缶!」
『うわ、もう準備万端だよ』

こちら側でぎゃーぎゃーと盛り上がっているとおじいさんは立ち上がり、まだ諦めてないようで缶を立てる。

「シツケーナ、クソジジー!」
「オイ、ほっとけって!!」

するとキャサリンが耐えきれなくなったのか、缶に向かって全速力で走り出した。

「ソンナニ蹴ッテホシイナラ蹴ッテヤラァ!!」




パカァーンッ!!





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