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天人との戦、攘夷戦争に銀ちゃんが参加していたという。そんな話、今初めて聞いた私は驚いた。
「坂田銀時。我等と再び天人と戦おうではないか」
「…銀さん、攘夷戦争に参加してたんですか」
『…白夜叉って名前は聞いたことあったけど、銀ちゃんだったんだ』
「戦が終わると共に姿を消したがな。お前の考える事は昔からよく分からん」
「俺ァ派手な喧嘩は好きだが、テロだのなんだの陰気くせーのは嫌いなの」
銀ちゃんは桂さん(男前健在)に面倒臭そうに答えた。
「俺達の戦はもう終わったんだよ。それをいつまでもネチネチネチネチ京都の女かお前は!」
「バカか貴様は!京女だけでなく女子はみんなネチネチしている。そういう全てを含めて包みこむ度量がないから貴様はもてないんだ」
「バカヤロー、俺がもし天然パーマじゃなかったらモテモテだぞ多分。なまえも天然パーマが嫌なだけだ。今日ストパー当てたら好きになるって言ってた」
『私巻き込むなよ。言ってねーし』
「何でも天然パーマのせいにして自己を保っているのか。哀しい男だ」
「哀しくなんかないわ。人はコンプレックスをバネにしてより高みを…」
「アンタら何の話してんの!!」
何故か話がズレた事に新八くんが俊敏に突っ込んだ。(…桂さんも銀ちゃん並にバカなのか……)私は二人のバカな言い合いに呆れてため息をついた。
「…既に我等に加担したお前に断る道はないぞ。テロリストとして処断されたくなくば俺と来い。迷う事はなかろう。元々お前の居場所はここだったはずだ」
再び落ち着きを取り戻したところで、桂さんがそう言い放つと、銀ちゃんは言葉を閉ざした。
「銀さん…」
バン!!
「御用改めである!!神妙にしろテロリストども!」
「「「『!!』」」」
「しっ…真選組だァっ!!」
「イカン、逃げろォ!!」
突然部屋の襖が吹っ飛んだ。私たちの前に現れたのは真選組だった。私たちは話は後にしてとりあえず真選組から逃げることにした。
「…アレ、あの子」
「総悟!行くぞ!!」