Rocky and Funny!! | ナノ






【―に続き今回卑劣なテロに狙われた戌威星大使館。幸い死傷者は出ていませんが…え…あっ新しい情報が入りました。監視カメラにテロリストと思われる一味が映っているとの…あ〜バッチリ映ってますね〜】


「バッチリ映っちゃってますよ」
『わーほんとだー』
「どーしよ姉上に殺される」
『私だってお登勢さんに殺されちゃうよ』
「テレビ出演。実家に電話しなきゃ」

私達は銀ちゃんの知り合いだという桂さんという人の家へとひとまず身を隠していた。戌威星大使館を爆破したんだ。テレビで何かしらやっているだろうと見てみれば案の定、私達はバッチリテレビに映りこみ、その上テロリストなどとレッテルが貼られていた。



「唯一桂さんに会えたのが不幸中の幸いでしたよ」
『本当だよ。男前だし。私たちを匿ってくれるなんて。男前だし。銀ちゃん知り合いなんでしょ?男前だし。一体どーゆー人なの?男前な職業?』
「なまえおまっ…銀さんという男前がいながら何言ってんだよ。しかも何だよ男前な職業って」
『うっさい天パ』
「扱い酷くね!?」
「と、とにかく、桂さんて一体何者なんですか?」





「んーテロリスト」





寝そべりながら発した銀ちゃんの言葉に私たちは絶句した。だが、すぐに桂さん(男前)が否定した。

桂さんたちは天人を打ち払い侍の国を立て直そうとしている攘夷らしい。

『やっぱり男前…』
「なまえ…お前惚れたのか!このヅラ野郎に惚れたのかァァ!?」
『そ、そんな訳ないでしょっ!』
「なまえ顔赤くなってるヨ」
「俺ぁ許さねェェ!!」
『なんで銀ちゃんの許しがいるの!男前でサラッサラヘアーなんて素敵じゃない!天パがァァ!!』
「好きで天パじゃねんだよ!新八ィ!俺今日ストパー当てるわ!」


「そんなこと言ってる場合じゃねーだろォォ!!」






新八くんの言葉を境に、落ち着いた部屋で再び銀ちゃんが言葉を発した。

「…どうやら俺達ァ踊らされたらしいな」
「?」
『…どうやらそうらしいね。ね、飛脚のお兄さん』
「ほんとネ!あのゲジゲジ眉デジャヴ」
「ちょっ…どーゆー事っスか!ゲジゲジさん!!」

桂さんが連れてきた人の中にはスナックお登勢に突っ込んだ飛脚のお兄さんがいた。

「全部てめーの仕業か、桂」
『…まさか、最近世の中を騒がすテロも、今回のことも桂さんが?』

私と銀ちゃんの言葉に桂さんは手に持っていた刀を前に出した。

「…たとえ汚い手を使おうとも手に入れたいものがあったのさ。……銀時、この腐った国を立て直すため、再び俺と共に剣をとらんか。白夜叉と恐れられたお前の力、再び貸してくれ」




『…銀ちゃんが、白夜叉?』




私は桂さんの言葉に耳を疑った。






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