Rocky and Funny!! | ナノ






翻訳機が悪いのか、銀ちゃん達の日頃の定春への行いが悪かったのかはわからないがヤケになった銀ちゃんと神楽ちゃんと新八くんは翻訳機を床に投げつけると一斉にしてそれを足蹴にし始めた。



ピピッ



その時、再び翻訳機が音を鳴らした。

『?何?』
「なんだなんだ。ついにぶっ壊れたか」
「元々壊れてたアル」
「あ、でも何か出てきましたよ」

既に信憑性は無かったが、一応なんだと画面を覗き見てみる。



【く...苦しい】



「?苦しい?」
「故障かな」
『銀ちゃん達が足蹴になんかするから』
「うるせー。俺だって二日酔いで苦しいよ」


ピッ


「アレ、また」

翻訳機は更に音を鳴らす。

【助けて】

「助けて?」
『ホラ、銀ちゃん達が足蹴になんかするから翻訳機が助けを求めてるよ』
「こっちが助けてほしいわ。どうすんだ家コレ」



メキメキメキメキッ



私達が翻訳機を覗き込んでいる間、何故か後ろからメキメキと音が聞こえる。流石に気付いた銀ちゃん達もなんだと振り返る。

「なんだ、さっきからメキメキメキメキ。夏期講習で学力アップか?」
「定春静かにしなさい!メッ!夏期講習で学力アップですかお前は!!」
『神楽ちゃんそれ今銀ちゃんが言ったよ。まず定春が夏期講習に行く訳…』



ゴゴゴゴ…



状況が見えてない私達が振り返った先には、先程とは比べ物にならない程に大きくなった定春が天井を突き抜け、屋根をぶち破っていた。そんな状況にも関わらず、私の脳裏にはある事が思い浮かんでいた。(やばい…きっと一緒にいた私がお登勢さんに、殺されてしまう)





×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -