Rocky and Funny!! | ナノ


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「くせ者ォォ!!」
「出あえ出あえ!!」

騒ぎが大きくなっていくにつれ、屋敷内から次々と男達が声を張り上げ、銀ちゃん達へと向かっていく。

「ったく、こんなキレイな月の夜に…!」
「さっさと済ませて月でも見ながら一杯やろうや!!」



「ほう。ならば月見カレーはどうだ?」
「!」

ドパパンッ!!



男達が丸く大きな月の下を駆けていると、目の前に月見カレーが現れた。かと思えば、一気に顔面へと叩きつけられた。

【ニンジャーダブルカレーレッド(激辛)&イエロー(中辛)/忍法「何かメッチャカレー投げてくる」】




「貴様ら!!狂乱の貴公子『桂小太郎』の回し者か!!」
「覚悟しろォォ!!」

続々と屋敷内から人が出てくる一方、皆はやりたい放題と言ったように暴れまわっている。私もここまで来たからには逃げられる訳もなく、はあ、とため息をつくと一気に屋根から飛び降りた。それと同時に私へと刀を向けて襲いかかってきた男達へと木刀を構えた。


ドカァッ!!


「ぎゃあああ!!」
「こいつら強いぞ!!」

『いや私は不本意なんですけどね、やっぱりご飯奢ってもらったご恩があるというか桂さんがやっぱり男前で頼み事は断れなかったというか』
「なまえ黙って戦うヨロシ!!」
『はあ〜い』
【ニンジャーピンク/忍法「とりあえず早く終わらせて帰りたい」】



私達は湧いてくるかのように次々と襲いかかってくる男達を倒していくが、いくら倒してもキリがない。

「くっ…これじゃあ拉致があかないわ。ひとまず人目をくらますわよ」

さっちゃんも同様に考えていたのか、顔を険しくすると私達を先導し、人気が少ない場所へとやってきた。そこから木の陰や茂みに隠れるかと案を出していると銀ちゃんがドヤ顔を見せ懐から大きな布を取り出した。


「まさかコレってよくテレビとかでやってる壁と同じ色の布に隠れて敵から姿をくらませる…!」
『いやでも、流石にソレ…』
「!敵が近づいてくるわ!」
「っひとまず隠れましょ!!」


その布を見て新八くんが興奮していたが、遠くから追ってくる男達に焦った私達は急いで布を広げると壁と布の間へと隠れ込んだ。





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