Rocky and Funny!! | ナノ






「『死ねェェキャサルィィン!!』」

神楽ちゃんは狭い家と家の間を進みキャサリンを追い、私は拍車をかけるように助手席からアクセルを踏んだ。





ボン!


広い場所へと出た車は宙を走った。




「「「『…あれ?』」」」









私たちは川へと一気に落ちていった。だが、急いで車から出た銀ちゃんと私はお登勢さんに向かって原チャリを走らせるキャサリンの頭上へと飛んだ。木刀を盗まれたため、私はもう一つ持ってきていた刀を鞘ごと抜いた。







ゴン!







キャサリンはパトカーへと乗せられ走り去っていった。私と銀ちゃんとお登勢さんは橋にもたれ込んだ。

「仕事をくれてやった恩を仇で返すたァよ。仁義を解さない奴ってのは男も女もみにくいねェ、ババァ」
「家賃を払わずに人ん家の2階に住み着いてる奴はみにくくないのかィ?」
『まだ払ってないの?』
「人間なんてみんなみにくい生き物さ」
「言ってることメチャクチャだよアンタ!…まァいいさ。今日は世話んなったからね。今月の家賃くらいはチャラにしてやるよ」
『まーた甘いんだから』

「ありがとうババア。再来月は必ず払うから」
「『なにさりげなく来月スッ飛ばしてんだ!!』」






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