Rocky and Funny!! | ナノ






暫くしてジェットコースターは元の場所へと戻り、止まると私達は安堵の息を漏らした。(純粋な楽しさとかより遥かに違う恐怖体験した感じ…)他の客達が楽しそうに降りる中、土方さん達は酷く疲れたような顔をしている。

『…土方さん、大丈夫ですか?』
「…それより、様子は…」

土方さんはぐったりとしている沖田さんを担ぎながら栗子さん達へと視線を向けた。




「あー恐かったでございまする。大丈夫でございますか?七兵衛さ……!…七兵衛様…座高が…少し高くなっているでございまする」
「へ…へへ、ヤッベー。お前絶対引くだろ。ヤッベー。オレ、ちょっと漏らしちゃった」
「……!」




「『……』」

私と土方さんは二人の会話に俯いた。七兵衛に恨みはないが…仕様がない。私と土方さんは申し訳ない気持ちを拳を握りしめてこらえた。




「よかった〜。実は私もでございまする。私だけだったらどうしようかと思っていたでございまする」




「「「『(え゛え゛え゛え゛え゛)』」」」

二人は終わった。そう思っていた矢先、栗子さんが発した言葉に私達は驚愕した。七兵衛はそんな栗子さんの言葉に驚きつつも、嬉しそうに言葉を返す。

「マジかよ〜!スゲー!!お揃いじゃん!奇跡じゃん!」
「やっぱり私達何かで結ばれているでございまする」
「えー何何。腸で結ばれてるみたいなカンジ?」
「いやだァ〜、もォ〜でございまする」



「オイぃぃ!どーゆー事だァァ!ますます仲良くなってんじゃねーかァァ!!」

とんだ結末に松平さんは土方さんの胸倉を掴み、怒り出した。(いやまァ確かに、これで仲良くなるなんて想定外だからね。流石に怒りたくもなるわ)

「おめーの娘こそどーなってんだァ!?普通漏らすか?一体どーゆー教育してんだ!」
『教育の問題ですかコレ?』
「!!あっヤベ!次のアトラクション行っちまう!」
『え゛え゛!?あの状態で!?』
「オイ、近藤さん早く!」


『…近藤さん?』

土方さんの呼ぶ声に近藤さんはどこか違う方向を見ていた。何だか近藤さんの様子がおかしい。そういえば私の隣に座っていたがジェットコースターが動き始めてから一言も喋っていなかった。(…アレ?座高が高く…)ふと、私と土方さんは近藤さんの座高が高くなっている事に気がついた。



「…トシ、なまえちゃん。この事は誰にも言うなでございまする」



え゛え゛え゛え゛え゛





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