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「すんませーん」
お店の戸が開くと、役人の人が入ってきた。なんでも、最近店の売り上げ持ち逃げされる事件が多発しているらしく犯人は不法入国してきた天人らしい。
「この辺はそーゆー奴多いだろ。何か知らない?」
「知ってますよ。犯人はコイツです」
銀ちゃんはすぐさま神楽ちゃんを指さした。だが、神楽ちゃんがすぐさま銀ちゃんの指を折れない方向に折り曲げた。
「おまっ…お前何さらしてくれとんじゃァァ!!」
『銀ちゃん指を反対に?そんな特技あったんだ!』
「ねーよ!キラキラした目で見てんじゃねーよ!!」
「下らない冗談嫌いネ」
「てめェ故郷に帰りたいって言ってたろーが!この際強制送還でもいいだろ!!」
「そんな不名誉な帰国御免こうむるネ」
ギャーギャーと銀ちゃんと神楽ちゃんが騒いでいるのを私たちは見ていた。
「…なんか大丈夫そーね」
「ああ、もう帰っとくれ」
『お登勢さんはそんな悪い人雇いま…』
すると店の前でバイクのエンジンがかかる音が聞こえてきた。(ん?…アレ?キャサリンがいない…?)お登勢さんと店の外を見るとそこには銀ちゃんの原チャリに乗ったキャサリンがいた。
「アバヨ、腐レババア」