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「へェーじゃああの娘も出稼ぎで地球に」
『で、お金なくて故郷に帰れなくなったところを銀ちゃんが預かったわけ?』
神楽ちゃんは食欲が納まったのか、水をちゅー、とストローで飲んでいた。
「バカだねぇ、アンタも」
『銀ちゃんまさかロリコン…?』
「ちげーよ」
「あんな大食いどうすんだい?言っとくけど家賃はまけねぇよ」
「好きで置いてる訳じゃねぇよ。あんな胃拡張娘」
ガシャンッ
「なんか言ったアルか?」
「「『言ってません』」」
銀ちゃんの言葉にすぐさま反応した神楽ちゃんが銀ちゃん目掛けて飲んでいたコップを思い切り投げた。(…確かに、好きで預かった訳じゃなさそうだ)
「いだだだ」
「アノ、大丈夫デスカ?」
銀ちゃんがコップに当たったところを押さえているとキャサリンがハンカチを差し出した。
「コレデ頭冷ヤストイイデスヨ」
「あら?初めて見る顔だな、新入り?」
『神楽ちゃんと一緒で出稼ぎで地球に来たんだよ』
「ハイ、今週カラ働カセテイタダイテマス。キャサリン言イマス」
「実家に仕送りするため頑張ってんだ」
「たいしたもんだ。どっかの誰かなんて己の食欲を満たすためだけに…」
ガシャンッ
「なんか言ったアルか?」
「「「『言ってません』」」」