Rocky and Funny!! | ナノ


17



私と銀ちゃんは、神楽ちゃんを助けようと手を伸ばしたが、あと少しというところで届かず落ちていく。だが、諦めの悪い私と銀ちゃんは定春から腰を上げると、えいりあんへと飛び移った。

「ふんごォォォ!!こんのミミズ野郎ォ!そいつを離せェェ!!小便かけんぞォ!甘ーい小便かけんぞ!」
『ちょっとでも私にかかったら殺すからね』
「冷静だなオイ!」




「オイオイ、そんな事したらなァァ…大事なところが腫れあがるぞォォ!!」




すると後ろから星海坊主さんが勢いよくこちらへと向かってきた。傘をえいりあんへと突き刺すと私達を怒ったように見やった。

「よォ、今さら何をしに来た若造…。どのツラ下げてここに来れたんだてめーは?」
「祭り事が好きでねェ、火事と喧嘩とえいりあんは江戸の華ってな。しらねーかィ?」
「しるかァァ!えいりあん以上に不快な野郎だ!失せやがれ!!」
「んだとォォ!?なまえは知ってるだろ!」
『いや知らないよ』
「知らねーんだとよォ!!つーかお前腕とれてるぞォ!病院いけェェ!!俺のなまえにそんなグロいモン見せてんじゃねェェ!」
『オイ、なに俺のとか言ってんの?』
「!お前まさか…このねーちゃんと神楽…どっちもかァァ!」
『オイ、なに勘違いしてんの?違うから』
「お前が病院行けェ!カゼを引けェ!お前はカゼをこじらせろォォ!」
「お前がこじらせろォォ!学校を二、三日休んで休み明けにちやほやされろ!」
『お前ら小学生かァァ!!』





銀ちゃんと星海坊主さんが言い合いをしている中、えいりあんがだんだんと激しく暴れだしていた。

『ちょっ…コレやばいんじゃないの?』
「だーからお前は早く帰れって!病院行って早く腕にマイナスドライバーつけてこい!」
「誰がつけるかァァァ!お前、マイナスなんてあんまり使わねーじゃねーか!どっちかっていうとプラスがいい!」
『そーゆう問題じゃねーよ!だから…』
「ついでに頭もつくってもらえ!すだれジジイ!」
「大体腕の一本や二本で病院なんざ!元々義手なんだよ俺の左腕は!!」
『人の話を聞けェェ!周りを見ろォォ!』




「「ん?」」




私の声をやっと聞いた二人はふと、顔を上げた。周りには無数のえいりあん達が私達へと口を開けて襲いかかってきていた。

「「うおわァァ!!」」

二人はやっと自分達が晒されている危険に気付く。私は既に木刀をえいりあんへと降り下ろし攻撃していた。出遅れたが二人も武器を手に取り、えいりあんへと降り下ろす。だが、次々と襲ってくるえいりあんにキリがない、と考えた私達はえいりあんの中心部であろう場所へと向かう事にした。

「どけェェ!!」
「小便かけんぞォォ!!」
『大事なところが腫れあがっちゃうよー』






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -