Rocky and Funny!! | ナノ






「星海坊主ぅぅ!?」



私と銀ちゃんと新八くん、神楽ちゃんと神楽ちゃんのお父さんとファミレスへとやってくると自己紹介をしたお父さんに新八くんが驚いた。

『新八くん知ってるの?』
「星海坊主って…あの…えっ!?神楽ちゃんのお父さんが!?」
「星海坊主?なにそれ?妖怪?坊主じゃねーぞ。うすらってるぞ頭」
「オイ、うすらってるってなんだ。人の頭をさすらってるみたいな言い方するな」

「星海坊主といえば銀河に名を轟かす最強のえいりあんばすたーっスよ。化け物を狩るため銀河中を駆け巡るさすらいの掃除屋」

「あー聞いた事あるわ。うすらいの掃除屋」
『そう言えば私も孤児院で聞いた事あるかも。うすらいの掃除屋』
「オイ、うすらいの掃除屋ってなんだ。ただのダメなオっさんじゃねーか。カチンときた、お父さんカチンときたよ。ガチンとやっちゃっていい?」
「落ち着くネ、ウスラー」
「ウスラーって…。アレ?でもハスラーみたいでカッコいいかも」



神楽ちゃんは怒っている(でも自己解決し始めた)星海坊主さんを流しながら、私達の事を紹介し始める。

「こっちのダメな眼鏡が新八アル」
「ダメって何?」
「こっちのダメなモジャモジャが銀ちゃんアル」
「だからダメって何?」
「で、こっちの可愛いのがなまえアル」
『やーだ神楽ちゃん、可愛いだなんて』
「「何この扱いの差?」」
「地球で面倒見てやってる連中ネ。挨拶するヨロシ」
『(逆でしょーよ)』

神楽ちゃんの言葉に呆れた顔を浮かべながらも、星海坊主さんを見ると鼻で笑った。

「なんかよからぬ事でも考えてたんじゃねーの?夜兎の力を悪用しようって輩が巷にゃ溢れてるからな」
「なんだァ?悪用ってどういう事だコラ。てめーの頭で大根でもすりおろす事を指すのか?」

すると銀ちゃんもカチンときたのか暫く言い合いし始めた。(あーあ)私はそんな二人を見ながらフルーツパフェを頬張った。

「とにかくてめーのような奴にウチの娘は任せてられねェ!神楽ちゃんは俺が連れて帰るからな!!」





「なーに勝手に決めてんだァァ!!」





「ぐはっ!!」

すると今度は神楽ちゃんが星海坊主さんを蹴飛ばした。(銀ちゃんも巻き込まれた)

「神楽ちゃん何すんの!」
「今まで家庭ほったらかして好き勝手っやってたパピーに今更干渉されたくないネ。パピーも勝手、私も勝手。私勝手に地球来た。帰るのも勝手にするネ」
「…神楽ちゃん。家族ってのは鳥の巣のようなもんだ。鳥はいつまでも飛び続けられるわけじゃねェ。帰る巣がなくなればいずれ地に落っちまうもんさ」
「パピーは渡り鳥。巣なんて必要ないアル。私もそう、巣なんて止まり木があれば充分ネ」
「それじゃなんでこの止まり木にこだわる?ここでしか得られねーモンでもあるってのか」
「またあそこに帰ったところで何が得られるネ。私は好きな木に止まって好きに飛ぶネ」



「……ガキが、ナマ言ってんじゃねーぞ」
「ハゲが、いつまでもガキだと思ってんじゃないネ」



『……』

なんだか、嫌な予感がする。銀ちゃんと新八くんも察したのか顔をひきつらせた。

「アレ……?何このカンジ…」
「オイ、ちょっ…」






×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -