Rocky and Funny!! | ナノ






『!桂さん!アレ!』
「!」

私達はバイクをニケツしていた。





あれから桂さんは、何も言わずに去ろうと店を出た。だが、仕方ない判断とはいえ、何も言わずに、とは気が引ける私は止めようと桂さんの後を追った。すると、店の前に止めてあったバイクに目がいった。

『…アレ、コレって出前用の…』
「…何故出前用のバイクが…」





そして、冒頭に戻る。
きっと幾松さんはあの弟に拐われた。そう考えた私達は急いで出前用のバイクに跨がった。そして一気に走り出す。暫くして、少し前に数人が立ち止まっているのが見え、それが弟達だとわかると私は叫んだ。桂さんもそれに気付き、先程よりもバイクのスピードを速めた。(アレ、一緒にいるのって真選組じゃ…)

「桂ァァァ!?なんでェェ!?」
『…やっぱりバレた……』
「なまえ殿、顔を隠しておけ」
『あっはい』

桂さんにそう言われ渡された布を被る。やはり、こういうところが攘夷志士は一様々だと思い知らされる。指名手配犯の己といる私に被害が被らないように、と考えてくれる桂さんならばきっと幾松さんもわかってくれるはずだ。(まァその前にその幾松さんを助けなきゃ…ね)

『桂さん!チャーハン、セットオッケーです!』


「かっ桂ァァ!?」
「まさかアイツ、桂って…あの桂小太郎!?」
「本物の攘夷志士!狂乱の貴公子、桂小太郎かァァ!?ヤバイ!駕籠なんてほっといて逃げろ!」


『今さら気付いても遅いんですよお客様〜』
「大変お待たせしました〜デザートの方…」






「『お持ちしましたァァ!!』」






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