Rocky and Funny!! | ナノ






最近、新しくバイトを始めた。
何でも団子屋の店主が風邪をこじらせたみたいで1週間は店を開けれないんだとか。その間だけでも他のバイトを、と探し見つかったのは銀ちゃんが知り合いだというラーメン屋。

『おはようございま…ん?』

バイト三日目と言ったところか、いつものように店へと向かい、戸を開いた瞬間、見覚えのある男前な長髪が視界に入った。

『…桂、さん?』






何やらラーメン屋の店主、幾松さんが下着泥棒と間違って桂さんをボコボコにしたらしく、誤解が解けるとお詫びにとラーメンを、と出していたところらしい。

『下着泥棒に間違えられるって…桂さんアンタ一体何してたんですか?』
「私も聞きたかったんだよ」
「ん?アレだ。道を間違えてな」
「へェ〜道間違えて屋根の上歩いてたんだ。天国にでもいくつもりだったのかィ?」
「そーゆうんじゃなく…人の道的なものを…」
「お前やっぱ下着泥棒だろう!!」
『……』



大方、真選組に追われていて逃げていたのか。私は何とか理解出来たが、事情も素性も知らないが故に幾松さんはまだ桂さんを下着泥棒だと疑っていた。この様子だと、桂さんが指名手配犯だとは言わない方が良さそうだ。すると、桂さんが突然ラーメンの器を持ち、立ち上がりこそこそと店の外を覗き出した。

「チッ、酷い天気だ」
『…どうやら、そのようですね』

桂さんの言葉に私も外の様子を覗く。そこには桂さんを追っているのであろう、真選組の姿があった。(これじゃあ桂さん捕まってしまうんじゃ…)私がそんな事を思っていると桂さんはラーメンを机に置いた。

「幾松殿、すまぬがもうしばし雨宿りさせてもらえぬだろうか?」
「雨?そんなもの降ってたかィ?」
「……正直に言おう。実は」
『えっ桂さん』






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