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ふと、時計を見れば11時58分。
「もうすぐ年越しますよ」
『今年は何か振り回されてばっかだったし来年は良い年にしたいなァ』
「59分です」
「こういう場所での年越しもいいものね」
段々と迫る新しい年に私達は胸を高鳴らせていた。銀ちゃんも一緒に来れば良かったのに。
「10秒前です」
『よしっ10…9…』
「8…7…」
「数えるアルか?6…5…」
『4…さ「アレ、なまえさんじゃないですかィ」…あっ沖田さ「「「ハッピぃぃニュぅぅイヤぁぁぁ!!」」」…え、ウソだろ』
さあもうすぐだ、とカウントダウンをしていると、ふいに名前を呼ばれ振り向けばそこには真選組の人達がいた。その瞬間、年を越してしまったのだ。
『新年早々どうしてこう…』
「オイ、新年早々しけた面してんじゃねーよ」
『土方さん…酔ってます?』
「あァ?酔ってねーよ」
「土方さん俺のなまえさんに触らねーで下せェ」
『いやアナタのになった覚えないんですけど』
「何言ってやがる。なまえは俺のだ」
『いやそれも違います』
「上等でさァ。勝負しますかィ」
「上等だ」
『えっちょっ……』
どうやら今年もロクな事がなさそうです。