Rocky and Funny!! | ナノ






【オ〜レ〜オ〜レ〜】



「カトケンサッンッバァァァ!!」
「ウフフ、神楽ちゃんいい加減にしなさい。アツアツのおでん浴びせられたいの」





大晦日。
私は神楽ちゃんと新八くん達の家へとやってきていた。ホントはお登勢さんと過ごそうと考えていたが「折角誘われたんだし私以外と年を越すのは初めての事だから行ってこい」と言われお登勢さんに背中を押された。(確かに、お登勢さん以外の人と年越しは初めてだ。それ以前は孤児院にずっといたからな〜)

「それにしても遅いな、銀さん」
『まーた懲りずに原チャリでジャンプ買いに行ったんだよ。しかも合併だよ合併』
「また事故でもおこして記憶喪失になってるんじゃないだろうな」
『えーそれは困るよ。パフェ奢ってくれる約束また忘れられちゃう』
「なまえちゃんアンタ……」
「どこぞの娘と合併してるんでしょ」
『うわーこんな大晦日の日によくやるよ』
「カトケンサッンッバァァ!!」
「『神楽ちゃん、アツアツのチクワ鼻にぶちこまれたいの』」







紅白も終わり鍋を片付けて初詣に向かった。結局銀ちゃんは帰って来ず。大方ジャンプが最後の一冊で他人と奪い合ってるんじゃね?等と思い深く考えなかった。

『そう言えば、神楽ちゃん最近ここに来たんだよね?初詣初めてなんじゃない?』
「そうヨ。さっきから気になってるゴンゴンゴンゴンこの音は何アル?受験生が壁に頭を打ち付けているアルか?」
「違うわよ神楽ちゃん。これはリストラされたサラリーマンが岩を叩いて拳を鍛える音よ」
『そう。それで皆強くなるんだよ』
「いやいや。何教えてんですか」
「いいじゃない。子供に夢を与えるにはウソも必要なのよ。ね、なまえちゃん」
『そうだよ、新八くん』
「いや夢も希望もないですからそんな復讐譚」






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